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スポーツ総合スレッド

2627名無しさん:2021/02/14(日) 14:06:17
>>2626

「大人」たちの貧弱な言葉
 選手は平時から多くの支えがあること、自分たちの力だけで五輪ムードが高まったのではないことを、痛いほど分かっている。もちろん国のサポートは大きいし、最前線で膨大な五輪準備に携わってきた人たちの労苦も分かっている。
 だから発言を躊躇する面があり、女子サッカー日本代表の岩渕真奈のように、森氏の発言を「良くはない発言だったと思う」とした上で、これまでの尽力にも思いを至らせる感想を語った選手もいる。

 もっと声を上げるべきは「大人」たちだった。しかし、4日の衆院予算委員会で見解を問われた菅義偉首相の最初の言葉は「発言内容の詳細は承知していない」。与党幹部も「不適切な発言」などとありきたりの指摘にとどまり、むしろボランティアの辞退をめぐって火に油を注いだ二階俊博自民党幹事長の発言の方が記憶に残った。選手たちの言葉に比べ、言葉が命であるはずの政治家たちのそれは、なんと貧弱だったことか。

 現役の声を代弁するべき先輩たちも、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は2日後になって、発言自体は不適切だとしながらも「(会長職を)全うしていただきたい」と擁護。女性活躍担当相でもある橋本聖子五輪相は、国会などで「(森氏の発言は)あってはならない」としながら「会長は発言を謝罪、撤回し反省されている」として、なかなか踏み込まなかった。室伏広治スポーツ庁長官は発言に直接触れず、「ジェンダー平等は重要」とのコメントを発表しただけ。JOCや組織委のアスリート委員会も動きが鈍かった。

 国民や世界から見られていたのは、森氏の発言だけではない。その後の醜態も見えてしまった。「わきまえて」いた一人の橋本五輪相の名が新会長候補として挙がることには、強い抵抗を感じる。

 森氏の発言に対する批判と辞任はやむを得ないと思うが、今夏までに変わるはずのない日本社会全体の問題でもある。コロナ禍で5カ月半後の大会をどうするかという問題とはスパンの桁が違うのに、恥も外聞もなく擁護に走る人、自己保身や政治的思惑で様子見を続けた人がいて、後任選出でも筋道と手順を誤った人がいる。その結果、一刻を争う時間が費やされ、あと何日かかることか。その分だけ、選手たちの努力と勇気が報われない結末へ向かう可能性が高まるようなことがあっては、やり切れない。(時事通信社・若林哲治)


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