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スポーツ総合スレッド

2491とはずがたり:2020/08/09(日) 23:11:53
>>2490
■開催判断来年3月でも

次に開催可否の判断時期です。私は以前、せめて年内に判断しないと選手たちの準備は間に合わないと言ってきましたが、考えを変えました。

今年の5月ぐらいまで世界的に自粛状況が続きましたが、いざふたを開けてみると、陸上競技に関しては例年とさほど変わらない記録を選手たちは出しています。競技特性もあると思いますが、トレーニングに制限はかかっても選手たちはうまく工夫してコンディションを保てるのではないかと思うようになりました。少なくとも選手の体調面では、おそらく来年3月ぐらいの判断でも間に合うのではないかと思います。

今すぐやめる判断をすることで削れるコストはこれから必要とされるコストです。これまでかかったコストはサンクコスト(埋没費用)ですので、やろうがやるまいがもう戻ってきません。判断の時期はもう少し先でしょうから、それまでの費用をかけるべきかどうかが、今すぐやめる判断をするかどうかの判断基準になるかと思いますが、私は費用をかける価値はあると思っています。

1歩引いてみて、社会にとって「なぜ五輪を開催するのか?」という意義を考えてみると、私はリトマス紙であり、1つの「環境負荷(人が環境に与える負担のこと)」だと思っています。五輪とは関係なく、このまま人の往来がなく、各国が分断された状態に置いておくことは、日本の置かれた環境を考えても、世界的な友好関係を考えても、とても良くないことだと思っています。

経済的な結びつき、文化的な交流こそが各国の友好の礎であり、これらが一時期でもなくなることは分断を助長することになると思います。来年の夏に五輪ができるような条件を頑張ってそろえてみることで、結果として人々が行き来できる状況を目指すことになり、それは日本においてもインバウンドの回復、世界から見ても好事例になるのではないでしょうか。

なんとか開催してみようと頑張って工夫した結果、ウィズ・コロナ時代のソリューションが生み出される可能性もあると思うのです。

あまり感情的になってはいけませんが、選手にとっては五輪は人生です。観客がいないとか、準備が不十分だとかそんな程度で諦められるような類いのものではありません。五輪は完璧でなくたってもいいのです。

厳しい状況なのはわかっています。結局ダメかもしれません。でも夢を諦めるなというメッセージは、まさにほんの半年前まであちこちで見かけた五輪のメッセージだったのではないでしょうか。

もうちょっとだけ頑張ってみませんか。(為末大)

(ニッカンスポーツ・コム/スポーツコラム「為末大学」)


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