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商業・流通

757荷主研究者:2009/12/10(木) 23:30:02

http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/toku/genba/CK2009112902000189.html?ref=related
2009年11月29日 中日新聞
活気戻るか 竪町商店街 消費冷え込み テナント撤退相次ぐ

クリスマスセールでにぎわう竪町商店街=金沢市で

生活密着へ転換図る ■ 『街歩き』魅力PRも

 新興の大型商業施設との競争が激化する中、北陸有数のファッションストリート、金沢市の竪町商店街が、大きな転機を迎えている。昨秋からの経済危機による消費の冷え込みが加わり、一時は全体の約一割が空きテナントとなる異常事態に。生活に密着したテナント展開に、再生への糸口を模索している。(谷岡聖史)

 「今や、タテマチは普通の商店街になってしまった」。竪町商店街振興組合の東川庄一理事長(57)は現状に危機感を募らせる。

 数年前から撤退が相次ぎ、今年六月には二百以上ある店舗のうち二十三軒が空きテナントとなる「約十五年ぶり」の危機に。出店経費補助制度などで小型店舗が埋まり、十六軒まで減ったが、百平方メートル以上の大型テナントのめどは立たない。

 にぎわいの目安となる休日の平均通行量も、三年前までは約三万人いたが、現在は約七千人減の約二万三千人にとどまる。

十数年ぶりの水準まで増えた空きテナント=金沢市で

  ◆    ◆

 原因の一つは商業地の分散、多極化だ。二〇〇六年秋にJR金沢駅前で金沢フォーラスが、〇七年秋には郊外にアピタタウン金沢ベイ、コンフォモール内灘が開業。いずれも大型駐車場を備える複合商業施設で、竪町は交通アクセスの面で大きく水をあけられた。

 対抗策も難しい。差別化を図ろうとすれば「(装飾品や腕時計など)高い、軽い、小さい商品を扱わざるを得ない」(東川理事長)が、昨秋からの不景気で高価格商品を買い控える消費傾向とは逆行し、時流に合わない。

 その結果、竪町では確かな目利きで固定客を獲得した実力店が残り、淘汰(とうた)が進んだ。十五年前から服飾店「ワイルドモンキー」を構える池田広喜さん(41)は「ターゲットが明確でお客さんを自力で呼べる店だけが残った」と語る。

  ◆    ◆

 打開策は。東川理事長は「電球や靴下一つでも買えるような、デイリー(日用品)の重視」を掲げる。ファッションの街に、日常生活密着を加えたテナント展開への転換だ。

 中心市街地(約八百六十平方メートル)の人口は六万人弱。年間八百〜千人ペースだった減少傾向は百人ペースまで弱まった。近年の地価下落や少子高齢化で「近くで用が足りる街中の住みやすさが見直されるのでは」(武蔵地区の商店主)と、空洞化には歯止めが掛かったとの見方をする関係者は少なくない。

 また、十二月からは商店街の駐車場を試験的に四十分間無料にし、公共交通費を惜しむ大学生や女性客の集客を目指す。東川理事長は「金沢の良さは、兼六園や金沢城が近くにあるすてきな街並み。街をうろつく楽しみは駅前や郊外にはない」と、買い物以外の魅力を前面に押し出したいと話す。

 ◇後記◇ 休日になると、金沢市は車社会だと痛感する。あちこちに散らばる小さなコインパーキングを探す車で、中心部は慢性的に渋滞。郊外の自宅から郊外のショッピングセンターへ行きたくなる気持ちも分かる。

 中心地の空洞化と多極化は古くて新しい問題だ。ここ二十年間に金沢大と県庁が郊外へ移転。観光客に向けた整備は進むが、地元住民や投資を考える企業にも分かりやすい「中心」が、もう少し街づくりにあってもいいかもしれない。


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