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商業・流通

448千葉9区:2009/02/05(木) 01:43:54
 ◇名古屋駅、豊田、岡崎の3店 立て直しチーム編成
 大丸流の改革で復活の兆しを見せる松坂屋だが課題も多い。特に重くのしかかるのが、愛知県内にある名古屋駅、豊田、岡崎の3店の収益改善だ。

 名古屋駅店は前期まで10期連続の赤字。豊田店も01年の開業以来、前期に初めて黒字になったばかりで、岡崎店も前期は黒字化したものの、それまで14期連続の赤字だった。

 J・フロントは今夏、横浜松坂屋を今年10月に、今治大丸も12月末にそれぞれ閉店すると発表。名古屋地区の百貨店関係者の間からは「名古屋駅や豊田、岡崎もいずれは……」との声が漏れる。

 松坂屋も手をこまぬいているわけではない。昨年11月には損益構造改革チームを編成。バイヤーを名古屋店に集約、仕入れを共通化するなどスリム化が進む。本多洋治名古屋店長(59)は前任の大丸神戸店長時代、赤字だった地方店を黒字化した経験を持ち、愛知3店についても業績改善に自信を見せる。

 しかし、奥田社長が「どこも店舗単位の見直しをしていかなければ。赤字店舗を抱えている余裕はなくなってきている」と、低収益店舗の見直しを表明していることもあり、3店の黒字化が定着しなければリストラ対象になりかねない。横浜松坂屋では早期退職を募集しており、社員の中には「明日は我が身か」との不安もくすぶり始めた。

 中小店問題に加え、本業強化も課題。名古屋市内の競合店幹部は「効率化が注目されているが、肝心の営業力と商品力には脅威を感じない」と話す。

 松坂屋が期待を寄せるのが、名古屋店で売り上げの約4割を稼いできた外商部門だ。大丸化が急速に進む中、外商部門だけは人員が維持されている。

 外商はこれまで、外商員個人の能力に頼り、多い社員で500人もの顧客を抱えていた。1人がすべて担当できるはずもなく、「当然、対応できずに他店に流れてしまう人もいた」と、松坂屋外商生え抜きの成田和夫・外商改革スタッフ統括部長(57)は打ち明ける。

 営業力強化のため、外商は顧客宅を回る部隊、電話中心で必要があれば回る部隊、電話専門部隊の三つに再編成し、再起を狙う。

 成田部長は「松坂屋には『最高のホスピタリティを最高のお客様に』という精神が受け継がれてきた。これは大丸にはない」と、かつては名古屋の百貨店の代名詞でもあった老舗の伝統とプライドをにじませる。9月からは家族カードを含めた新カードと、大丸に合わせた新システムを投入し、商品情報や顧客の購買行動が分かるようになる。「勘と経験、度胸に頼り過ぎ、消費形態の変化について行けなかった部分もあったが、今後はデータで裏付けされた施策ができる。いろんな仕掛けを準備してますよ」と自信を見せた。外商の次の一手は、大丸流に松坂屋の存在感を示すことができる数少ない機会でもある。

 ◇名古屋地区、4百貨店が苦戦 栄地区再開発で収益増狙う
 「昔はのれんで勝負してきたが、今はスーパーや専門店との境がない。商品、サービス、店舗環境、販売促進の総合で、新しい高付加価値をどう生み出していくかだ」。統合1年を迎え、奥田社長は百貨店の課題をこう切ってみせた。

 奥田社長が言うように、名古屋では「4M」と言われる老舗の松坂屋、三越、名鉄百貨店、丸栄が苦戦。00年に名古屋駅前に開業したJR名古屋タカシマヤが7期連続で増収を続け、「独り勝ち」の様相を呈している。07年に名古屋駅前に開業したミッドランドスクエアも後押しし、繁華街の栄地区はにぎわいも名古屋駅地区に奪われた。

 松坂屋は03年に南館を増床し、「次世代の顧客獲得」を狙いに若者向けファッションを強化したが、05年に開業した三越の専門館ラシックや、若者路線の名古屋パルコなどと地区内でも競争が激化。9月の改装で最低価格帯を約2割引き下げるなど、てこ入れで巻き返しを図る。「弱いところは分かっている。中長期のマスタープランを策定中で、今回の改装はその一歩」と本多店長。松坂屋と丸栄はそれぞれが持つ栄地区の再開発でも収益アップを画策するが、名鉄と提携、三越と統合した伊勢丹が名古屋の地でどんな次の一手を打つのかも、百貨店競争の地図を塗り替える可能性を秘める。


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