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商業・流通

3092とはずがたり:2016/07/27(水) 02:17:28

だが、競合店と差別化していくためには、もっとお客さんの立場を考えた、本格的なPB開発が必要だ。われわれがイニシアチブをとり、企画から生産、品質、数量管理まできちんとできる体制にしたい。

ただ、当初は自分たちだけではなかなかうまくいかなかった。たまたま旧三洋電機(パナソニックが吸収)の業績が悪くなる中、(日本にチェーンストアを伝えた)渥美俊一先生から「家電メーカーの技術者を採用して、生産管理などをやってもらったらいい」とアドバイスをもらい、数年前から技術者採用を本格化した。

第一号のベビーカーがヒット

――どんな商品から開発を始めたのですか。

最初はこちらも何を作ってもらったらいいかというのがわからなかった。第1号として三洋電機から2009年に来てもらった浜田昇治さん(65歳、ベビーカー開発マーチャンダイザー)とは売り場を一緒に回って、「ベビーカーを作ってもらえますか」とお願いした。一番メカニカル的だと思って(笑)。

一人でポツンと頑張ってもらいながら、米国研修などチェーンストアの勉強もしてもらった。ただ、こちらから「ああしてくれ、こうしてくれ」とは言わなかった。1年半ほど経って商品が完成して、それが年間3万台ぐらい売れて「あ、これはいけるやないか」と。

――電機業界から転じてきた技術者達の特徴とは?

みなさん優秀な方だ。日本の電機業界が世界の市場を席巻し、一番の時代を過ごした人たちばかり。ソニー、シャープ、パイオニア、セイコーエプソン、ルネサスエレクトロニクスなど家電、半導体、電機メーカーから、どんどん優秀な技術者に来てもらえる今はチャンスだ。

メーカー出身者が造ったPB商品の品番数は700を超え、PB商品の比率も7%弱になった。2020年には30%を超えたいと考えている。だからまだどんどん来てもらいたい。現在80人を超えたが、100人でも200人でも300人でも欲しい。

ベビー用品も家電用品もモノづくりという意味では一緒。われわれは900店近い店があるが、大量に安定した品質のよい商品を作るという過程も一緒だ。彼らのノウハウは当社のチェーンストアのPB商品開発に十分使えるし、製造小売業を目指す当社にとって必要不可欠だ。商品企画から生産、品質、数量、納期管理まで、さまざまなことを実際に経験してきた人達ばかりだ。

ものづくりのノウハウを活用できる

一方、日本メーカーはガラパゴス化と言われ、多機能化させることがお客さんにとって値打ちがあると考えている面がある。だが、当然値段も高くなる。「それはちょっと違うんや」と。われわれが狙っている商品は本当にお客さんに必要な機能を確保する一方、必要でない機能をカットすることでトレードオフを行い、低価格を実現するものだ。そういう理解のうえで商品開発をしてもらっている。

――電機業界で働いていた技術者は、異業種でもモチベーションを保つことができますか。

メーカー出身者が前職で造ってきたのはハイテク商品が多く、社内外で分業体制を取っている。一方、当社はローテク商品で部品も素材の数も少ないため、開発、工場生産、検査、物流、店舗の在庫管理など川上から店頭まで全部を自分の権限でやれる。

売り上げ結果もPOS(販売時点情報管理)データですぐ分かるため、納得してやれる。そうした意味でメーカー時代とは違うやりがいを出してもらっていると思う。


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