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商業・流通

2208チバQ:2013/05/21(火) 19:51:10
http://mainichi.jp/select/news/20130521dde041040013000c.html
スカイツリー開業1年:脚光、うるし紙にも 伝統工芸「ソラマチ」に出店
毎日新聞 2013年05月21日 東京夕刊

 ◇一時倒産寸前、「やめなくてよかった」
 「地元の良いものに光が当たる、いいきっかけになりました」。22日に開業1年を迎える東京スカイツリー(東京都墨田区)を、地元企業「エス・アール・エス・スガヤ」の菅家安智(やすとし)社長(69)は笑顔で見上げている。スカイツリーの併設商業施設、東京ソラマチ内の「産業観光プラザすみだまち処」で、うるし紙の小箱やのし袋などの伝統工芸品を出品、売れ行きは好調だ。【泉谷由梨子】

 墨田区は伝統工芸の職人や町工場が多い「ものづくりの町」。すみだまち処はそんな町の魅力を紹介するため区観光協会が運営している。スカイツリー開業前は売り上げ目標を年間2億8000万円としていたが、開業から3月末までで3億円に達したという。

 うるし紙は紙に塗料を塗ったうえ、色止め用のコーティングをしたもの。製造に手間がかかるが、耐用性があって軽く、高級感もある。かつては卒業証書の筒や赤飯の箱、背広の箱などに多用されていたが、生活様式の変化とともにプラスチック製品などに取って代わられ、取引が減った。1922(大正11)年の創業以来、うるし紙を扱ってきた菅家さんの会社も倒産寸前に追い込まれた。

 菅家さん自身は長年プロのライダー、レーサーとして活躍し、モトクロスGP優勝、レーシングカート世界選手権で5位入賞(日本人初入賞)という経歴を持つ。現役引退後もスズキの設計部門と開発契約を結び、家業と関わりのない生活を送っていた。経営難に陥った会社を継ぐ決心をしたのは2000年、56歳の時。3億円の借金を抱えたが「伝統を絶やしてはいけない」との一心だった。

 紙の見本帳をぶら下げ、紙袋メーカーなどに慣れない営業回りに出かけたが、どこも相手にしてくれない。「今までのやり方ではだめだ。売れる商品を作らなくては」と考え、当時普及し始めていたペットボトルが入るうるし紙製の弁当袋を開発。有名雑貨店が取り扱うようになり、10年ほど前には銀座のせんべい店がうるし紙製の贈答箱を使ってくれるようになった。

 すみだまち処への出品は「ダメで元々」のつもりだった。しかし思いがけず、相撲や花火といった地元のモチーフを刺しゅうしたタオルと小箱のセット(1050円)が土産物としてヒット。スカイツリー内はバイヤーが新商品を探す展示場にもなっており、「うちの店に置きたい」という問い合わせも次々と舞い込んだ。ようやく借金完済のめどが立ったという菅家さんは、言葉に力を込める。

 「両親の残した伝統工芸が、生まれ変わって喜ばれている。あの時やめなくて、本当によかった。墨田のブランドを知ってほしい」

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