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商業・流通

1083チバQ:2010/07/31(土) 11:40:16
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20100730-OYT8T00599.htm
新デパート戦略(下)社員の手で「銀座スタイル」
若い女性向け新機軸も


効率運営に徹する「うふふガールズ」では、テナント店の店長と専従マネジャーの情報交換が欠かせない


 百貨店独自の品ぞろえと接客にこだわるか、顧客の好みに合ったテナントで効率を追求するか――。百貨店の売り場作りは大きな岐路に立っている。

 9月に売り場面積が1・5倍に広がる三越銀座店の斉田秀貴さん(36)は、目玉となる売り場「銀座スタイル」でドレスの仕入れ担当を務める。

 担当に抜てきされた2年前から、自費でファッションの専門学校に通い、原価の構造や製造工程の違いを学んだ。「これまでの売り場は、ブランドのグレードや顧客の年齢で区切られ、客の嗜好に合っていなかった」

 百貨店はテナントに売り場を貸し、売れ残った商品は返品するのが普通だが、「銀座スタイル」は自主編集を貫く。統括の片桐英樹さん(48)は「自分で仕入れて自分で売る。商売の原点を徹底する」と意気込む。

 高度成長期、三越銀座店は松屋銀座店とともに、この2店を見ればファッションの流行の最先端が分かると言われた。だが、周囲に「ユニクロ」「ザラ」などカジュアル衣料の大型店が乱立する今の銀座では、売り方に工夫が必要になる。

 「銀座スタイル」は、全13フロアのうち12フロアに設ける。その場所も、エスカレーターを乗り降りする最も目立つ位置だ。食品や婦人服、化粧品など、改装後の売り場面積の30%が自主編集売り場となり、業界平均の3倍前後にもなる。

 仕入れや販売を担当する社員は140人程度と手厚く、顧客へのきめ細かい接客を実現するという。優雅な演出の裏側で、経費の高止まりや商品の売れ残りリスクとの戦いに挑む。

 一方、大丸、松坂屋を傘下に持つJ・フロントリテイリングの奥田務会長は、大阪・心斎橋の大丸心斎橋店北館を「低コストで運営する新百貨店モデル」と位置づける。

 最大の特徴は、20歳を中心とする女性をターゲットにした「うふふガールズ」と呼ぶ売り場で、昨年秋に地下1、2階でオープンした。東京の渋谷109などに出店する27のテナントを誘致した。ピンク色などを基調に派手な装飾を施し、セールの札が何枚も掲げられる光景は、見慣れた百貨店とはかなり異質だ。

 「若者を取りこまないと将来、顧客がいなくなってしまう」という危機感が、思い切った売り場作りを後押しした。今秋以降、三越銀座店近くの松坂屋銀座店にもオープンを予定している。

 「うふふ」の基本的な売り場作りや販売戦略などはテナント任せで、専従マネジャーを務める大丸松坂屋社員は、地下1、2階に1人ずつしかいない。客単価が低いため、テナントが百貨店に支払う手数料も売上高の約30%から25%程度に引き下げており、百貨店の実入りは少ない。

 三越伊勢丹ホールディングスの石塚邦雄社長は「上質で新しいライフスタイルへの要求に応える役割は、なくならない」と強調する。これに対し、奥田会長は「百貨店は変化対応の産業だ。今の消費者が低価格志向なら、それに合わせて変わる必要がある」と語る。

 対極的な二つの百貨店。どちらが消費者の心をつかむだろうか。(井上亜希子、二階堂祥生)

(2010年7月30日 読売新聞)


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