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国際政治・世界事情
7185
:
チバQ
:2013/12/24(火) 22:07:35
http://mainichi.jp/select/news/20131225k0000m030047000c.html
ウクライナ:二つの伝統勢力、反政府デモで存在感増す
毎日新聞 2013年12月24日 19時48分(最終更新 12月24日 19時59分)
キエフ中心部の独立広場の一角で、伝統の太鼓をたたくコサックの末裔(まつえい)たち。「我々のバリケードは一センチも移動させなかった」と胸を張る=真野森作撮影
拡大写真 【キエフ真野森作】反政府デモが続くウクライナの首都キエフで、二つの伝統勢力が存在感を増している。かつての軍事的自治集団「コサック」は自発的に警備を担当、ウクライナ正教会はデモ参加者の支援活動を展開する。いずれも旧ソ連時代、政権に抑圧された存在だが、1991年の独立以来、徐々に力を回復。今回、ヤヌコビッチ政権によるデモ隊の強制排除を機に、活動が活発化した。
デモ拠点・独立広場の一角に、コサックたちのテント村とバリケードがあった。口ひげを伸ばし、一房だけ毛を残す独特の髪形、衣装の男たちが談笑していた。東部ハリコフ州から来たユーリ・カトリッチさん(50)は「コサックにとって何よりも大事なのは自由。良くないことが起きたとき、我々は誰の指示もなく全国から集まる」と胸を張った。
ソ連時代も家族内でひそかに伝統を守ってきたといい、現在は全国組織もある。今回、常時、約300人の末裔(まつえい)たちが広場の警備を担い、騒動が起きないよう目を光らせる。
一方、正教会の役割も大きい。広場に近い「聖ミハイルの黄金ドーム修道院」は11月30日未明、治安部隊による強制排除から逃げてきた学生らをかくまった。以来、敷地内にデモ参加者約200人が睡眠をとれるテントが張られ、炊事場も設けられた。
同修道院はスターリン時代の1937年、大部分が破壊され、独立後に再建された。同修道院のダビデンコ修道士は「教会は政治的なものではないが、人々を助けるのが役割。市民には平和的にデモをする権利がある」と語る。デモ会場のステージでも聖職者たちが登壇し、参加者を祝福する姿が見られた。
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