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国際政治・世界事情

7090とはずがたり:2013/11/23(土) 13:53:17
>>7089-7090
大統領再選に自信

 ただ、経済政策を失敗しても、批判の矛先は大統領に容易には向かわない。

 それどころか、専門家らは、今秋にも実施される大統領・議会選挙では、ムガベ氏が大統領に再選され、大統領派のジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU−PF)が圧勝すると予測する。

 大統領派は、前回08年の総選挙で暴力や脅迫行為を利用して勝利を目指したものの、野党勢力の躍進を許した。結果、野党・民主変革運動(MDC)と連立内閣を組むことになったのだが、その後も汚職はなくならず、経済は低空飛行のまま。無力な野党勢力への幻滅の声や批判はあちこちで聞かれた。

 「彼ら(大統領派)は今回、暴力を使わなくても勝てる」。野党寄りの専門家も、こう予測する。

 「アフリカの多くの国では独裁体制を捨て去ろうとして結局、混乱に陥る。ジンバブエもそうした歴史をたどってきた。政権交代をしくじれば何がもたらされるのかを、国民は感じ取っている」(外交筋)

 ダイヤモンドや金など資源に恵まれる同国について、「国家統制色が強いアフリカのミニ・ロシア」と評する専門家もいる。

巨大チャイナタウン

 欧米の制裁下で影響力を拡大したのは、隣国の南アフリカ、そして中国だ。選挙費用も南アや中国頼み。商品も南ア産か中国製だ。

 ハラレ市内に今夏オープンするショッピングモールがあると聞き、出かけてみると、「龍城」という名の巨大な中国系商業施設ができ上がっていた。まるでチャイナタウンのようだ。

 「南アを除き、アフリカ南部で最大級のモールだ」。案内役の若い中国人職員が胸を張った。モールにはミニ遊園地が整備され、超高級ホテル建設計画もあるという。

 中国はジンバブエに国際空港やスタジアム、国防大学を建設し、ムガベ氏の長女を留学生として受け入れた。ジンバブエの軍備は中国製。ハラレで最大の外国公館は中国大使館だ。そんな中国の後押しがあるからこそできる事業といえる。

 中国と南アの影響力が増大していけば事実上、両国によるジンバブエの“保護領”化が進みかねない。

 厳しい姿勢で臨んできた欧米も、特に中国支配への懸念などを背景に、制裁を緩和する動きを見せ始めている。こうしたなか日本は、街を走る自動車の多くが日本製中古車という以外、存在感はゼロに等しい。

 だが、ビジネスマンのケン・チボタ氏(60)は「変化は必ずやってくる。日本はアフリカに悪い過去を持っていない。正当なビジネス関係の構築を支援する立場を明確に示すべきだ」と期待を寄せている。

 ジンバブエ 最大部族ショナの言葉で「大きな石造りの家」の意。人口約1300万人。宗教はキリスト教と伝統宗教。公用語は英語、ショナ語など。

 19世紀後半に英国の南アフリカ会社の支配が確立し、1923年に英植民地に。国土の大半は白人農場主の私有地になった。65年、白人強硬派の植民地政府首相らがローデシア共和国として独立を宣言したが、黒人側も白人政権打倒と黒人国家樹立を目指してゲリラ戦を展開。79年に英国の調停で紛争が終結し、80年に黒人多数派によるジンバブエ共和国として独立。同年、ムガベ氏が首相に就任し87年から大統領。


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