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国際政治・世界事情

1とはずがたり:2005/05/23(月) 02:47:11
世界情勢・世界史ネタなど
軍事問題は安全保障論http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1043205301/l10を国際経済問題は国際経済学http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165061/l10を参照の事

7089とはずがたり:2013/11/23(土) 13:52:49

軍備に商業施設…「独裁国」ジンバブエを後押しする中国と南ア
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130602/mds13060207010000-n1.htm
2013.6.2 07:00

 アフリカ諸国首脳らを招いて5年に1度開催されるアフリカ開発会議(TICAD)が横浜市で6月1日から始まった。長期「独裁」で、欧米が渡航制限などの制裁を科すジンバブエのムガベ大統領(89)も出席。同国では大統領権限が若干縮小された新憲法が制定され、今秋までに大統領選が行われる予定で、国際社会は“変化”に期待を寄せる。しかし現地では、33年間君臨し続けるムガベ氏の続投を望む声が意外に強かった。そこには、アフリカの多くの国々が共通に抱える問題が潜んでいた。(ハラレ 内藤泰朗)

 カメラを取り出して首都ハラレ中心部の大統領府を撮影しようとすると、血相を変えたタクシーの運転手に制止された。大統領府の撮影は一切禁止。それだけでなく大統領が乗った車列の撮影もご法度だという。

 「一時的な逮捕やカメラ没収で済めばいいが、撃たれる危険があるので気をつけてください」。“事件”の後、現地の外交関係者がこう注意を促した。

 ムガベ大統領は、欧米では人権を弾圧する「独裁者」と呼ばれることが多い。ジンバブエでも、大統領への「不敬罪」などで度々逮捕される地元紙記者や、一部の反体制派メンバーは大統領を厳しく糾弾する。

 だが、この国では同時に「西洋人に好かれなくても関係ない。大統領は白人植民者と闘い、国民を解放した英雄だ」などと、大統領への親近感や尊敬の念を口にする国民も少なくない。

 大統領の肖像写真は国際空港の入国管理エリアやホテルのロビー、オフィスの受付など至る所に飾られている。当局との良好な関係なしに経済活動は事実上不可能なため、余計な摩擦は避けようとの思いから、大統領の写真を掲げ、称賛してみせる−そんなケースももちろん多い。

 しかし、そればかりではない。

茶色の米ドル札

 反植民地闘争を率いたムガベ氏は1980年に独立を果たした後、白人の旧指導層にも寛容と融和政策で臨んだ。白人の協力で経済も発展しアフリカ有数の生活水準となり、「ジンバブエの奇跡」などと欧米からも評価された。

 しかし99年に、内戦で混乱していたコンゴ民主共和国に軍の3分の1以上を派兵したことなどから国家財政が疲弊した。コンゴ国内にあるムガベ一族所有のダイヤモンド鉱山などの権益確保が派兵目的だったとされる。

 経済が急速に悪化したのを受け、ムガベ政権は2000年に入ると、白人への不寛容政策に転換。白人所有の大農場を接収し黒人に再分配したことから欧米の反発を買い、指導層の渡航制限や銀行口座の凍結など経済制裁を受けるようになった。苦境の中、通貨ジンバブエ・ドルを大増刷したため物価は急上昇。商店から商品が消え、ハイパーインフレで自国通貨は“紙くず”となった。

 同国は結局、09年に米ドルと南アフリカ・ランドの流通を承認。最悪のハイパーインフレは収まり、店には商品が戻ってきた。

 「ハイパーインフレの時代には戻りたくない」。こう話す商店主から受け取った釣り銭は、茶色く変色した1米ドル札。破れかけた、ボロボロのお札は信用と安定の象徴のようにみえた。

7090とはずがたり:2013/11/23(土) 13:53:17
>>7089-7090
大統領再選に自信

 ただ、経済政策を失敗しても、批判の矛先は大統領に容易には向かわない。

 それどころか、専門家らは、今秋にも実施される大統領・議会選挙では、ムガベ氏が大統領に再選され、大統領派のジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU−PF)が圧勝すると予測する。

 大統領派は、前回08年の総選挙で暴力や脅迫行為を利用して勝利を目指したものの、野党勢力の躍進を許した。結果、野党・民主変革運動(MDC)と連立内閣を組むことになったのだが、その後も汚職はなくならず、経済は低空飛行のまま。無力な野党勢力への幻滅の声や批判はあちこちで聞かれた。

 「彼ら(大統領派)は今回、暴力を使わなくても勝てる」。野党寄りの専門家も、こう予測する。

 「アフリカの多くの国では独裁体制を捨て去ろうとして結局、混乱に陥る。ジンバブエもそうした歴史をたどってきた。政権交代をしくじれば何がもたらされるのかを、国民は感じ取っている」(外交筋)

 ダイヤモンドや金など資源に恵まれる同国について、「国家統制色が強いアフリカのミニ・ロシア」と評する専門家もいる。

巨大チャイナタウン

 欧米の制裁下で影響力を拡大したのは、隣国の南アフリカ、そして中国だ。選挙費用も南アや中国頼み。商品も南ア産か中国製だ。

 ハラレ市内に今夏オープンするショッピングモールがあると聞き、出かけてみると、「龍城」という名の巨大な中国系商業施設ができ上がっていた。まるでチャイナタウンのようだ。

 「南アを除き、アフリカ南部で最大級のモールだ」。案内役の若い中国人職員が胸を張った。モールにはミニ遊園地が整備され、超高級ホテル建設計画もあるという。

 中国はジンバブエに国際空港やスタジアム、国防大学を建設し、ムガベ氏の長女を留学生として受け入れた。ジンバブエの軍備は中国製。ハラレで最大の外国公館は中国大使館だ。そんな中国の後押しがあるからこそできる事業といえる。

 中国と南アの影響力が増大していけば事実上、両国によるジンバブエの“保護領”化が進みかねない。

 厳しい姿勢で臨んできた欧米も、特に中国支配への懸念などを背景に、制裁を緩和する動きを見せ始めている。こうしたなか日本は、街を走る自動車の多くが日本製中古車という以外、存在感はゼロに等しい。

 だが、ビジネスマンのケン・チボタ氏(60)は「変化は必ずやってくる。日本はアフリカに悪い過去を持っていない。正当なビジネス関係の構築を支援する立場を明確に示すべきだ」と期待を寄せている。

 ジンバブエ 最大部族ショナの言葉で「大きな石造りの家」の意。人口約1300万人。宗教はキリスト教と伝統宗教。公用語は英語、ショナ語など。

 19世紀後半に英国の南アフリカ会社の支配が確立し、1923年に英植民地に。国土の大半は白人農場主の私有地になった。65年、白人強硬派の植民地政府首相らがローデシア共和国として独立を宣言したが、黒人側も白人政権打倒と黒人国家樹立を目指してゲリラ戦を展開。79年に英国の調停で紛争が終結し、80年に黒人多数派によるジンバブエ共和国として独立。同年、ムガベ氏が首相に就任し87年から大統領。


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