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国際政治・世界事情

577千葉9区:2009/05/10(日) 20:09:21
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/090509/asi0905092100004-n1.htm
インド総選挙ルポ 日米とは異なる風景 (1/2ページ)
2009.5.9 20:56
長丁場のインド下院選の日程も最後の投票(13日)と開票(16日)を残すのみとなった。7億1400万人もの有権者を抱え、「世界最大の民主主義国」を自負するインドでは、どんな選挙戦が展開されているのか。デリー首都圏で、7日の投票日を前に開かれた大衆社会党(BSP)のマヤワティ党首(53)と、与党・国民会議派のラフル・ガンジー幹事長(38)の集会をのぞいた。

 (ニューデリー 田北真樹子、写真も)

 ■男女別の席

 3日午後、首都ニューデリーの旧市街、オールド・デリー。イスラム教徒が多い地域だ。BSPの広大な集会場は、1万5000人の支持者で埋め尽くされ、炎天を遮るためのテントが延々と続く。マヤワティ氏をたたえるノリのいい音楽が流れ、群衆は「マヤワティ、永遠に」と連呼する。

 昨秋、現地取材した米大統領選のオバマ陣営(民主党)の集会は、ロック演奏付きだった。首相が決まるインドの総選挙も同様にお祭りムード。会場はにぎやかで、聴衆は騒々しい。

 最前列にメディア用のやぐらが組まれて支持者の視界をふさぎ、演台も見えない。メディアが後方に回される日本などの選挙集会と違い、メディア優先だ。支持者が「メディアのせいで前が見えない」と騒ぎだし、警備員を慌てさせた。

 会場に椅子(いす)はなく、支持者は青いビニールシートの上に座り込んでいる。それも男女別に。最前列に近い場所が男性用、後方の一角が女性用だ。「BSPの集会は常に男女別」(党関係者)という。

 ■宗教とカースト

 BSPは低カーストの支持を背景に台頭した。マヤワティ氏自身、最低層のカースト出身。同党は今回、低カースト層とイスラム教徒との連携に重点を置く。

 デリー首都圏の7選挙区は、会議派が6議席を占める。BSPは3選挙区でイスラム教徒の候補を擁立し会議派の支持基盤である同教徒の獲得を狙っていた。

 マヤワティ氏は「会議派は、デリーでイスラム教徒の候補者を立てたことがない。BSPは今回、擁立した。会議派の低カースト層への配慮は見せかけだ」とBSPへの支持を訴えた。

 インドでは、ヒンズー教徒が人口の約8割を占め、イスラム教徒は約13%である。その一人、デリー在住のナンヘ・カーン氏(42)は「以前は会議派支持だったが、候補者はいつも学者かヒンズー教徒だ。マヤワティなら変化をもたらしてくれる」と語った。

 ■公然の秘密

 会議派の集会は5日午後に、デリー東部のゴミゴミした低所得層地域で開かれた。会場は狭くて、ほこりっぽい。数千人の参加者ですし詰め状態だ。選挙戦のカギを握る若者が多い。

 ヘリコプターでやって来たラフル氏は「会議派は宗教を問わない国民政党だ。出身で差別しない。BJP(最大野党・インド人民党)は宗教と経済で国家を線引きしようとしている」と、人種や宗教が複雑に絡むインドを主導できるのは会議派だとアピールした。

 前々回1999年の総選挙では、BJPがデリー首都圏の全7議席を独占している。それが現在は会議派の“牙城”に転じており、民意が変化しやすいのが首都圏の選挙区の特徴だ。デリー在住の主婦、バガバティさん(44)は「これまでずっと会議派を支持している。ラフル氏はいい指導者になる」と話した。

 インド主要政党は、マニフェスト(政権公約)を発表してはいるものの、政策論争はみられない。カネとモノが飛び交う。

 候補者が100ルピー(約200円)の現金を支持者に配る場面がテレビカメラに収められたケースなどいくつもある。むろん違法だが、「誰でもやっている」(インド紙記者)という。


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