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国際政治・世界事情

2980チバQ:2011/09/02(金) 23:16:54
 ハメネイに近いメディアは、マシャイを「イスラムの敵」「ペルシャ・ナショナリスト」「帝国主義の手先」とさえ論じ、今年の5月にはマシャイを殺すと公然と脅迫する団体さえ現れた。かつてアフマディネジャド大統領の主要支持者と目された革命防衛隊の将軍たちも、テレビに出てきては大統領の「逸脱傾向」を論難するほど、大統領と革命防衛隊との関係も冷え切ってしまった。

 その冷却を象徴するのは、イラン国会が今月初めに革命防衛隊のロスタム・カーセミー准将を石油相に任命したことだ。ハメネイに近い「ケイハン」紙は、大統領が「この権限を個人的に握ろうとして果たせず、議会と対立してきた」と評した。

 カーセミーは革命防衛隊のもつ総合企業ハータム・アル・アンビーヤの責任者だった人物であり、大統領はこうした組織が国家意志から自立して石油収入を自由にすることに危惧を深めるだろう。また、カーセミーも企業もアメリカの制裁リストに載っており、ますますアメリカとの摩擦を強めるにちがいない。

 カーセミーの人事はおそらくハメネイとの間の妥協の産物だったと思われる。とはいえ、今後は大統領対最高指導者の対立構図に、自立を強める革命防衛隊もからむことは必至である。

 こうした三すくみの状態は、イランの中東外交をますます入り組んだものにし、イラクとペルシャ湾岸からシリアとイスラエルに広がる「肥沃(ひよく)な三日月地帯」の情勢に不確定の要素を持ち込むだろう。

 バーレーンの市民運動にイランが介入して混乱を引き起こし、シリアのアサド大統領の庇護(ひご)者がイランであることは周知の事実である。

 いずれにせよ、アフマディネジャドとハメネイの2人が最高権力を分かち合うことはむずかしい。双頭の鷲(わし)はたびたび自らを引き裂くのだ。

 ハメネイがアフマディネジャドを毎日のように非難するのは最高指導者が怯(おび)えている証拠だという説もある。イランのことわざも教えてくれるではないか。「ムッラ(宗教者)は蛇のように怯えたときがいちばん危険なのだ」と。


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