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国際政治・世界事情

2979チバQ:2011/09/02(金) 23:16:03
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110825/mds11082508220003-n1.htm
夏休み特別講座 イランの権力闘争(下)
2011.8.25 08:19 (1/4ページ)

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新たに石油相に任命されたロスタム・カーセミー准将(ロイター)

反大統領で軍・宗教者が同盟


 イランの宗教者の世俗利権とカネへの執着には驚くばかりだが、その失地回復への妄執も相当なものだ。

 アフマディネジャド大統領の知恵袋、マシャイは、4千万ドルの文化予算を古代遺跡の修復や芸術祭や映画演劇の振興に使おうとしたが、半分を最高指導者ハメネイがとることで折り合った。「宗教目的を助長するため」であったが、ありようは宗教者たちに金をばらまき、各種権益を維持するためである。

 それでもマシャイらの追及は厳しい。ハメネイの息子の会社は1億ドル規模の不動産・レジャー産業を経営していたが、閉鎖に追い込まれた。

 アフマディネジャドはイラン最大の自動車企業の経営権を押さえたが、これもハメネイにつながる一派には打撃となった。

 オマーン湾から中央アジアまで延びる国営横断鉄道についても、ハメネイの取り巻きは300億ドルに上る計画の分け前にあずかれなかった。

 また大統領側は政府系銀行に500億ドルの債務をもつ200人以上の人物に対し返済を迫ったが、その大部分は宗教者にほかならない。

 砂糖輸入を独占し、小麦輸入で潤ってきた高位宗教者(アヤトラ)たちも利権を奪われてしまった。インドへのガスパイプラインをつくる大プロジェクトもハメネイにつながる巨大利権であったが、その成り行きは不透明になっている。

 アフマディネジャドは軍の力を背景に宗教者に対抗して、資産価値180億ドルの公社を軍に移管した。しかし最近では、どの利権も聖域化しないアフマディネジャドと軍関係者との関係もあやしくなった。そこで今のイラン政治では、「実業家宗教者」と「実業家将軍」との同盟による「逸脱傾向」への対抗という図式が成立してしまった(アミール・ターヒリー「金をめぐるテヘランの戦い」『アッシャルクルアウサト』2011年5月20日)。

 アフマディネジャドの大胆な挑戦は石油産業にも向けられた。イランの石油産業は40ほどの事業体により運営されてきたが、それは高位宗教者と革命防衛隊によって管理されていた。アフマディネジャドの狙いは、石油省を再編してイラン石油公社(NIOC)を蘇生(そせい)させ、国家が石油産業の全体を押さえる点にある。

 ハメネイのほうも黙って引き下がっていなかった。彼はほとんど毎日のように、最高指導者として憲法上の権限を行使しながら、大統領の出す命令や指示に拒否権を使っているからだ。


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