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労働運動

949名無しさん:2015/08/30(日) 17:09:08
>>948

 しかし、こうした状況に対して、

 「社会人になったら、せめて“企業戦士”になる時期が一瞬くらいはあってもいいんじゃないかな? 」

 と感じているAさん。もはやこれは古い考えなのでしょうか? 

 先程も紹介した「24時間戦えますか」というキャッチコピーは、1988年バブル全盛の時代に世界を舞台に活躍する企業戦士のための栄養ドリンク剤として登場し、翌年には流行語大賞にも選ばれました。1970年代には、そんな企業戦士は「モーレツ社員」とも呼ばれました。

 ただ、1990年代後半のバブル景気崩壊後は賃金の上昇が止まり、リストラなどが行われるようになり、会社に対する「忠誠心」がどんどんなくなっていきます。さらに勤務時間の管理がすすみ、残業の多い会社がブラック企業などと呼ばれるようになり、企業戦士は個人が目指すべき姿から乖離していきました。

 そんな流れもあり、イマドキの若手社員で企業戦士になることを望む人はごくわずかになってしまったようです。そして、現在は「企業戦士」という言葉を知らない社員が大半になっています。電通総研が行った『若者×働く』調査によると、「企業戦士」という言葉を知っていた若手社員は2〜3割しかいなかったようです。

● 早朝会議に深夜は接待… 経営者はますますハードワークに

 一方、経営者には、時間を惜しまず戦士として働く人は変わらずいます。Aさんの会社の役員たちは、社員が残業をしなくなったので代わって営業上の関係者との打ち合わせや会食などで深夜まで仕事をし、さらに会議は早朝から行われるのが当たり前になっています。

 これは国内企業だけの話ではありません。外資系企業でも経営陣は本国との遠隔会議=カンファレンスコールのために深夜まで待機するが当たり前。このカンファレンスコールこそ本国と情報を共有し、意見を交換する重要な時間と位置づけられているので「深夜に残業するのはありえない」なんて誰も言えません。経営幹部であれば、夜の会食の後に会社の会議室に戻るのも当たり前とされています。

 現在でもかつての企業戦士のようにハードワークが強いられている人はいるのです。もちろん、こうした人たちはハードワークに見合う報酬を得ているかもしれません。ただ、報酬を得るために時間的な犠牲を覚悟しているのです。つまり、いまハードワークは得るべき報酬とのトレードオフになっていると言っていいかもしれません。

 最近はホワイトカラーエグゼンプションの議論が希薄になりつつありますが、高い処遇等を得るために、あるいは維持するためにハードワークを厭わないハングリーな人材も必要な気がしてなりません。

高城幸司


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