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労働運動

1187とはずがたり:2016/09/10(土) 23:52:06
>>1186-1187
 1週間スパンでみると、褒め言葉がもっともやる気を引き出すという結果だったが、これについてアリエリーは自分が狙った通りに実験が行われてれば、ピザが1番だったはずだと述べている。当初の予定では、目標を達成した従業員の自宅に直接デリバリーされるはずだった。こうすることで、家族からも尊敬の眼差しで見られるという寸法だ。

お金だけではない。従業員のモチベーション

 これは非常に巧妙な実験であり、人が一体何からやる気を感じるか調べるうえでも実に効果的な手法である。

 感謝などの社会的要因は、幸福感や仕事でのやる気の形成に大きな役割を果たしている。例えば、職場でのモチベーションに関する50の研究をレビューした2011年の調査では、人は自分の仕事が感謝されていると感じている場合にはより一層頑張って働くことが明らかとなっている。

 一方でノルマ達成など、成績に基づく報酬インセンティブは逆効果になる傾向にあった。それどころか、公正さといった職場での社会規範を遵守しようという倫理観などの根拠までも薄めてしまう場合がある。言うまでもなく、従業員の実績を正しく評価し、公正な給与を支給することは大切なことである。だがポイントは、それが従業員のやる気を引き出す手段として唯一のものではなく、最良のものでもないということだ。

仕事をする本人も自分のやる気スイッチが何なのかわかっていない

 問題は、これが見過ごされてしまうことだ。そしてより肝心なことは、仕事をする本人も自分が何によってやる気が出ているのかをわかっていないということだ。

 その証拠として、アリエリーはシカゴ大学の研究者の実験に触れている。これはジム通いの人の内因的、外因的モチベーションを調査したものだ。

 実際にエクササイズを継続できる人は、トレッドミルやウェイトリフティングなどで感じるポジティブな経験(外因的なモチベーション)と合わせて、エクササイズを通じて湧き上がる内因的なモチベーションがあるから続けられている。だがエクササイズを始める前は、外因的なモチベーションのみが継続の秘訣だと考えていた。

 ピザとジムの研究から、人は仕事から離れている間、外因的なモチベーションを過度に重視し、内因的なものはほとんど見向きもしないことを示唆している。

 これについて、ウォートンスクールのアダム・グラントは、お金や地位がもたらすやる気の力は”感謝されている”という感覚よりもずっと早く萎んでしまうと説明している。

 昇給は当然のものとなり、一度手にしてしまえば肩書きもほとんど意味をなくしてしまう。しかし、自分の行った行為によって感謝されていると言う感覚はいつまでも続くのだ。人には欲しいものを与えてやろう。そして、それは褒め言葉とピザなのだ。

 ピザはアメリカ人の最も大好物な食べ物である。言い換えれば褒め言葉とその人の一番大好きな食べ物といったところだろう。私ならしろたえのチーズケーキかな。

 尚、ダン・アリエリーに興味を持った人はTEDにて講演映像「仕事のやりがいとは何か?」が公開されている。

via:How to Motivate Your Employees: Give Them Compliments and Pizzaなど / translated hiroching / edited by parumo


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