新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言下で4連休を控える中、観光客が一定戻る兆しがある。航空関係者によると、連休の予約は前年同期比で8割からほぼ横ばい。宣言延長でキャンセルは出ているものの、「Go To トラベル」が始まった昨年の同時期と比べると減少幅は大きくない。レンタカーも少人数での予約も一定数ある。一方、政府が実施する沖縄便の搭乗者への無料PCR検査が始まったが、予約数は国も県も把握していない。観光業界からは実効性のある水際対策を求める声が上がる。
月別では、コロナ流行が本格化する前の1月が87万人で前年同月比5・9%増だった。その後は、入国制限などで外国人が激減。緊急事態宣言が発令されていた昨年5月に同93・2%減に落ち込んだ。国の観光支援策「Go To トラベル」の効果などで、11月に同37・2%減まで回復。ただ、12月は「第3波」の影響で再び減少した。