SNSで”旅自慢”はしたいけれど、炎上はコワい…コロナ禍で悩みつつも密かに旅する人々がいる(写真:アフロ) ※画像はイメージ
新型コロナウイルスの影響により、海外はもとより国内の旅行すら、誰もが思う存分行けない、できない、楽しめない状況が続く。国が主導する旅行キャンペーン「Go To トラベル」が現在実施中ではあるものの、感染者数が多い東京発着および東京在住者を対象除外としたのに加え、全国的にも感染者数が依然多い状況では、胸を張って旅行に行こうという気分になれない人も多いだろう。
特に、東京では「Go To トラベル」から除外された影響で今、空室が多くて安く泊まることができる。都内の某ラグジュアリーホテルでは、客室の稼働率が一時期は1割台まで落ち込んでいたのが、6月後半から5割程度まで回復したとも聞いた。客層は、以前にはほぼ見られなかった近隣都県からの家族連れが多いとのことだった。
国が「Go To トラベル」を行っているのもあり、旅行自体を非難することはできないし、旅行者を一方的に責めるのもいかがなものかと思う。ただ、地方自治体が独自の非常事態宣言を発令し、地方に感染が確実に広がっている現状を見ると、「本当に今、旅行をしてよいのか」という質問への答えは、旅のプロからしても「今はできれば止める、まだ近場なら、感染対策は万全に、3密を避けて…」という感じだ。どうしても行くなら「くれぐれも気を付けてくださいね」としか言えない。旅行は本来、心の底から楽しむはずのもの、だが今は心境複雑、モヤモヤした気持ちが消えず、今後の旅行についても当面は「コロナ」が付きまとう。
「Go To キャンペーン」について説明する赤羽一嘉・国土交通相=7月10日午前、東京・霞が関
新型コロナウイルスで打撃を受けた観光業界を支援する政府の「Go To トラベル」について、国土交通省は25日、割引商品の販売を始めた7月27日から8月20日で、少なくとも延べ約420万人が利用したと発表した。赤羽一嘉国土交通相は「7、8月はそれなりに効果があった」と強調したが、野党などからは疑問視する声も相次いだ。
Go Toイートの概要
新型コロナウイルスの影響で客足が落ちている飲食店を支援する「Go Toイート」事業を巡り、農林水産省は25日、委託する48事業体を選定したと発表した。このうち都道府県単位で実施する事業では14都道県で決まっておらず、9月に再び公募する。開始時期については感染状況を踏まえて検討を続けるが、終了は来年3月末と決まっており、開始が遅れれば政策効果が弱まる懸念がある。
観光庁は1日、観光支援事業「Go To トラベル」対象の宿泊施設23カ所で、新型コロナウイルス感染者31人の宿泊を確認したと明らかにした。8月31日時点で旅館やホテルからの報告を集計。24日時点の16人から2倍近くに増えた。31人のうち、GoTo割引を利用していたのは6人で、施設での感染や、クラスター(感染者集団)の発生はなかったとしている。
西村康稔経済再生担当相は2日の記者会見で、政府の観光支援事業「Go To トラベル」の対象に東京都発着の旅行を追加するかどうかについて、都が都外への旅行の自粛を呼び掛けていることを踏まえて判断時期を見極める考えを示した。都が酒類を提供する23区内の飲食店に15日まで時短営業を要請していることも念頭にあるとみられ、追加は9月後半以降になる公算が大きい。
町中心部と鍾乳洞のある日原地区をつなぐ日原街道。お盆期間を過ぎても、多くが都内ナンバーの車で混雑が続いた(画像の一部を加工しています)=8月26日、東京都奥多摩町日原
国の観光支援策「Go To トラベル」の対象から東京だけが除外された今夏、自然豊かな西多摩地域が大勢の観光客らでにぎわった。その混雑は、奥多摩町では夏休みを過ぎても続く。影響は地元の人たちの生活にも及んでいる。
ここで注目したいのは、Go To トラベルに組み合わせて使うこともできる自治体や旅行サイト独自のキャンペーンだ。
例えば札幌市は、市内に宿泊することで飲食店等で使える3000円分のクーポン「さぁ!サッポロ泊まってスマイルクーポン」を用意している。Yahoo!トラベルでは初めての予約で10%のポイントなどが付与され、楽天トラベルでは1000円分のクーポンがもらえる。いずれも期限や条件などを含めてGo To トラベルを申し込む際に確認がマスト。出張に使うのもいい。
もっとも、Go To トラベルは事業者などの支援が本来の目的のため、市価の半額相当では、従来の割引サービスを利用する方が得というケースもある。いろいろ比較して、格安商品やマイルやポイントなどと組み合わせて上手に使いたい。
GoTo効果で予約好調な山口市湯田温泉の老舗旅館「松田屋ホテル」
政府の観光支援事業「Go To トラベル」を巡って、宿泊施設の間に「格差」が生まれている。新型コロナウイルスで打撃を受けた観光業の支援策で7月22日に開始。旅行代金が35%割り引かれるとあって、お得感が強い高級宿への予約が集中する。一方、ビジネスホテルなど手頃な値段の宿は閑古鳥が鳴き、不満の声が上がる。
<Go To トラベル> 新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ観光業界への国の振興策。関連予算は約1兆3500億円。国内宿泊、日帰りツアー代金の50%を支援する。35%分の代金割引から始まり、10月1日以降は残る15%分を地域共通クーポンとして受け取り、旅先や隣接都道府県にある飲食店、土産物店、観光施設などで使えるようになる。10月1日から対象に都民の旅行と都内への旅行が加わる。
中国新聞社
4連休最終日の22日、福岡県太宰府市の太宰府天満宮は参拝客など大勢の人が訪れた。新型コロナウイルス感染者数の減少や観光支援事業「Go To トラベル」もあってにぎわいを見せた。(撮影・佐藤雄太朗)
秋の4連休は22日に最終日を迎え、新型コロナウイルス感染拡大の影響で客足が落ち込んでいた九州の観光地は、政府の観光支援事業「Go To トラベル」を利用した観光客ら大勢が訪れ、久しぶりににぎわいを見せた。各交通機関は終日混雑した。手探りで観光と感染防止の両立を図る関係者からは、安堵(あんど)の声が聞かれた。
7月の豪雨で被災した大分県由布市の湯平温泉では、営業を再開した17旅館がほぼ満室。湯平温泉観光協会によると、加盟する旅館には消毒液を配布。一部の旅館は3密(密閉、密集、密接)回避のため、予約数に上限を設けた。協会の麻生幸次会長(51)は「『Go To トラベル』のほか、復興を支援したいと県外からのリピーター客も目立った」と話した。 (徳増瑛子、井中恵仁、山口新太郎)
備品を入念に消毒するホテル「ゆの森」のスタッフ。東京追加を前に感染対策の徹底を改めて心掛けている=18日午後、日光市湯元
政府の観光支援事業「Go To トラベル」のスタートから22日で2カ月が経過した。栃木県内は高価格帯の宿泊施設を中心に利用者を集めている半面、低価格が売りの宿では苦戦が続き、明暗が分かれている。10月1日から割引対象に東京発着旅行が追加される。期待を寄せる施設がある一方、条件が合わず事業に参加できない施設からは、条件の見直しを願う声も出ている。
旅館ロビーでマスクや検温機器を準備する豊年万作の従業員=大子町袋田
政府の観光支援事業「Go To トラベル」に、10月から東京都発着の旅行が対象に加わる。例年、茨城県の入り込み客数の1割は都内からの観光客が占めることから、秋の観光シーズン本格化を控えた“巨大市場の開放”に、県内の観光業界は期待感を膨らませる。ただ、新型コロナウイルス対策のさらなる徹底は急務で、各事業者は準備を加速させている。
■需要喚起に
7月下旬に「Go To トラベル」が始まって以降、同事業を活用したツアーを企画してきた茨城交通(水戸市)。10月に東京都発着の旅行が対象に加わることで、同社の担当者は「観劇やテーマパークなどのツアー企画が組めるようになり、需要を喚起しやすくなる」と期待を込める。
ただ、県民の県内旅行需要は高い。リゾートホテルを中心に「那覇とま〜るクーポン」や国の支援策「Go To トラベル」など、県内旅行助成を活用した県民も多く、観光施設では4連休、例年の10%程度だった入場者が40%弱まで回復。南都の運営するおきなわワールドでは20日、入場者数が60%を超え、約3割が地元客だった。
イメージ(写真と記事本文は直接関係ありません)
政府の観光支援事業「Go To トラベル」で東京都発着分の旅行が10月1日から追加されるのを前に、新型コロナウイルス対策の専門家から、GoTo事業の仕組み変更を求める声が上がっている。利用が休日などに集中しないように工夫し、感染拡大リスクを抑える「小規模分散型旅行」がそのアイデア。だが、政府側はいまのところ、公平性を理由に応じない姿勢だ。
東京発着の旅行商品のパンフレットが並ぶ札幌の旅行会社
政府の観光支援事業「Go To トラベル」の対象に東京都発着の旅行が10月1日から加わる。人口1400万人の旅行市場に道内のホテルなどの期待は高まるが、今のところ宿泊予約などへの目立った後押しにはなっていない。道内観光はこれから閑散期を迎えるため、「東京効果」は薄いとの見方も多い。
観光庁は、Go To トラベル事業の7月22日〜9月15日における利用実績を発表した。
Go To トラベル事業は、国内旅行を対象に宿泊・日帰り旅行代金の1/2相当額を支援するもの。支援額のうち、【1】7割は旅行代金の割引に、【2】3割は旅行先で使える地域共通クーポンとして付与する。1人1泊あたり2万円を上限としており、日帰り旅行については、1万円が上限となる。なお、連泊制限や利用回数の制限はない。
観光庁は10月6日、Go To トラベル事業における利用実績(7月22日〜9月15日)を発表した。利用人泊数は少なくとも約1,689万人泊、割引支援額は少なくとも約735億円(一部推計値を含む)。これらの数値は、主な事業者からの報告等に基づく速報値であり、確定値ではない。
Go To キャンペーンは、「Travel」「Eat」「Event」「商店街」を含むキャンペーン事業で、令和2年度補正予算総額は1兆6,794億円。このうち、Go to トラベルの予算として約1兆3,500億円があてられる。
Go to トラベル事業は、7月22日以降に開始する旅行代金の割引を先行的に開始し、7月27日以降、通常の割引価格での旅行商品の予約販売が開始された。地域共通クーポンは、10月1日以降に開始する旅行から利用可能となっている。
Go To トラベル事業の事業期間は令和2年7月22日から令和3年3月15日だが、具体的な終了時期は予算の執行状況を見て、改めて公表される。
MONEYzine編集部[著]
その秘密は、公益財団法人横浜観光コンベンション・ビューローが2020年8月から開始している「Find Your YOKOHAMAキャンペーン」。新型コロナウイルスの影響により落ち込んだ横浜市内の観光需要の喚起・拡大と地域経済の回復を目的として、日帰り旅行商品の企画販売や割引クーポン付き市内宿泊促進プロモーションなどを展開。横浜市の市内観光・MICE復興支援事業により、旅行代金の一部が助成されます。
Go To トラベルと併用可能で、横浜市助成と合わせるとかなりお得!さまざまな横浜の魅力を再発見できる日帰りツアーやホテルが対象です。具体的には「工場夜景貸切クルーズ&横浜ベイシェラトンホテルディナーバイキング 〜安心、簡単のスマホから非接触オーダー〜」1万6,500円(税込)のツアーなら、横浜市助成50%とGoToトラベル最大35%の割引が適用され5,850円(税込)に。1万,650円もお得になります!
「GoToイート」キャンペーンの加盟を呼び掛けるチラシ
新型コロナウイルスの感染拡大で消費が落ち込んだ飲食業界を支援する国の「Go To イート」のプレミアム付き食事券事業。券が使える加盟店の登録申請が佐賀県内でも始まり、需要回復を願う飲食店主からは期待の声が上がる。一方、コロナ対策で営業内容が制約されたり、県外からの新規客を受け入れたりすることへの懸念から登録に二の足を踏む声も少なくない。
鳥貴族の店舗=2020年5月21日、大阪市中央区
焼き鳥チェーン大手の鳥貴族は、政府の飲食店支援策「Go To イート」の対象から席のみの予約を除外すると7日、発表した。コース料理に限定する。全品を税抜き298円で提供する同社では、1品の商品を注文するだけで、後日千円分のポイントがもらえる方法がSNSで紹介され、「トリキの錬金術」などと話題になっていた。