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Tohazugatali Medical Review
5875
:
とはずがたり
:2021/01/25(月) 20:11:47
ニューヨーク1日2万人感染も医療崩壊しないワケ
[2021/01/17 22:00]
Play Video
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000204347.html
アメリカ・ニューヨークでは1日2万人近くの新型コロナの感染者が出ていますが、医療崩壊は起きていません。
その理由を取材しました。
▽過去最多の感染者でも病院は“余裕あり”
東京と同じく感染拡大が続くニューヨークでは、14日に過去最多となる1万9942人を記録。
東京と人口10万人あたりで比較すると、実に約6倍もの感染者が出ていますが、現地では医療崩壊が起きていないといいます。
去年、この病院の前には診察を求める患者の長蛇の列、入りきらない遺体を冷凍トラックに収容するなど
“医療崩壊”とも言える事態に見舞われましたが、現在、病院の前には平穏な光景が広がっています。
ニューヨークの隣コネティカット州の病院でも病床にまだ余裕があり、さらなる患者の急増にも十分対応できるといいます。
ハートフォード病院 キース・グラントさん
「今は320人のコロナ患者がいます。別施設に600床の用意があり、必要になればすぐ使えますが今は大丈夫です。」
▽医療崩壊が起きないワケ…カギは“行政のリーダーシップ”
第1波のとき病室が埋まってしまい通路にも患者が溢れていた病院。当時ここの集中治療室で患者の治療にあたっていた日本人医師に話を聞くことができました。
イエール大学 呼吸器集中治療科 石川源太医師
「今は医療システムを変えていかなくてはいけないという時に、それを主導していくのはやはり行政だと思います。
そういった方がどれだけの力をもって、病院等にリクエストするだけではなくて要請していけるのかっていう部分なんだと思います」
カギを握るのは“行政のリーダーシップ”。
ニューヨーク州クオモ知事(去年3月)
「(今後)11万のベッドが必要になるだろう。それに対し現在は5万3000。3万7000床のICUが必要になるが現在は3000。
45日という期間で行うのは難しいがだから何だ?ここはニューヨークだ」
第1波が急拡大した去年3月、ニューヨーク州のクオモ知事は州内の病院に最低でも50%以上ベッド数を増床させる緊急命令を発令。さらに、州内の8か所に臨時病院の設置を発表します。
大型展示場には、実に1000床のベッドが。さながら野戦病院の様相です。5日ほどで完成したといいます。さらに、アメリカ海軍の病院船の使用を政府に要請。わずか3週間ほどで9万床のベッドを確保しました。
こうした病床などの「ハコ(病床)」に加え、「ヒト(医療従事者)」や「モノ(人工呼吸器・防護具)」の確保が州知事のリーダーシップで進められたのだといいます。
感染が急拡大した先月、クオモ知事は第1波で設置したあと閉鎖していた臨時病院を再開させました。
第1波を乗り越えた直後から次の大きな波に備えてきたため医療崩壊が起きていないというニューヨーク。
石川医師「(ニューヨークの)病院でコロナ、コロナで大変だという雰囲気はもうないですね。少し患者さんが増えてきたから、また1つICUを開けようかという感じで」
▽東京の医療崩壊の危機…乗り越えるには
東京では、急激な感染拡大に“医療崩壊の危機”が叫ばれています。
石川医師「僕が思うのは日本の医療従事者は使命感が強い方がほとんどだと思います。僕は(日米)両方で働いてたのでわかるんですけど、自己犠牲の精神でやるって人がたくさんいると思うので、あとは日本に欠けているのは、そういった人たちをどう使っていくかという上のリーダーシップ」
日本でコロナ患者を受け入れることが可能な病院は、696ある公立病院では71%、749ある公的病院では83%に上る一方、2810ある民間病院では21%にとどまっていますが、
日本の病院でも勤務経験のある石川氏は、民間病院を批判する論調の広がりを懸念しています。
石川医師「コロナは施設が整っていない民間病院で対応できといった病気ではないですし、かえってそれは下手をするとほんとに医療崩壊につながる可能性もあるのかもしれません」
アメリカの多くの病院は「救急」と「一般病床」、「ICU(集中治療室)」の3つを備え、中等症から重症までを一か所でみられるため患者の急変に対応できますが、日本にはそうした病院が少ないといいます。
石川医師「その3本柱ですね「救急」「一般病床」「ICU」というハコを作るのがまず優先で、米国の完全な真似は難しいですけど、やはり一つのセンターに集中させた方が良いと思う。」
(C) CABLE NEWS NETWORK 2021
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