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Tohazugatali Medical Review

5086とはずがたり:2018/09/12(水) 23:22:25
>>5085

しかし、連立政権の他の幹部らは、はるかに過激な主張を繰り広げている。五つ星運動首脳の1人、パオラ・タバーナ議員は8月、子供たちが集まって互いにはしかを感染させ、免疫を高めようとする「はしかパーティー」という危険な催しを支持した。同盟のマッテオ・サルヴィー二党首は6月、強制的なワクチン接種は「無意味で、危険な場合が多い」と語った。総選挙の候補者や幹部の中には、ワクチンは自閉症を引き起こすもので、国家によるワクチン接種の義務化を「無制限の大量虐殺だ」とする、誤った主張をした者までいた。

こうした政治家の発言は、陰謀論を唱える反ワクチン運動グループと足並みをそろえている。「彼らは、何の意味もない嘘を言います。医療の自由、ワクチン接種の選択といった理屈を並び立てるのです」と、ホッテズ氏は述べた。「反ワクチングループは、子どもたちから基本的な権利を奪っているのです」

五つ星運動と同盟は政権について3カ月あまりで、少数ではあるが声の大きい反ワクチングループの目標を前進させた。

イタリアは、はしか対策をうまく軌道に乗せていたかに見えた。前政権がワクチンの接種を義務化する政令を出した時、感染症の専門家やイタリアの医師は支持したが、ヨーロッパの反ワクチングループから激しく反対された。

「数だけでいえば非常に小規模のグループなのですが、とにかく声が大きく、あまりにも攻撃的なのです」と、イタリア国立衛生研究所長のウォルター・リチャルディ氏は語る。

反ワクチン運動家らは、イタリア議会の外で国会議員を攻撃した。ローマで抗議集会を開き、130の家族からなる団体がイタリア大統領に対し、ワクチン接種を避けるためにオーストリアへの亡命を求める書簡を送った。予防接種の義務化を推進したベアトリーチェ・ロレンツィン前保健相が自身の著書の宣伝をしたイベントでは、反ワクチンの活動家が「ロレンツィンが子どもたちを殺している」と大声で非難した。

ワクチン有害説を唱える活動家や医師からなる反ワクチン運動の国際組織は、イタリアをレジスタンス運動の象徴として利用している。反ワクチンのサイトでは、イタリアの反ワクチン政策を賞賛する投稿であふれた。同盟や五つ星運動は、この混乱を利用し、ワクチン接種義務化は政府の過剰な介入だと非難した。

「政令は優れたもので有効だった。それなのに、連立政権がワクチンについて、非科学的な主張をしたのだ」と、リチャルディ氏は批判した。

五つ星運動と同盟にとって、はしかの流行を食い止めるよりも国民の反エスタブリッシュメント(既存勢力)の感情に訴える方が重要なのだと、専門家は分析する。

「彼らは反ワクチン派、そしてワクチン接種を義務付ける政令を個人の自由の侵害と考える層からの票が欲しかったのです」。感染症の医師で、ワクチンに対するフェイクニュースを検証するイタリアのNPO「IoVaccino」のステファノ・ゾーナ氏はそう語る。

「彼らが反ワクチン運動を拡大させている」と、ゾーナ氏は語った。

アメリカでもここ数年、はしかがたびたび大流行している。その一部は反ワクチン運動の影響で、地域のワクチン接種率が低下したことと関連していた。アメリカの政治家の中にも、イタリアの政治家と同じくワクチン懐疑論を煽る人間がいる。トランプ大統領は2015年の共和党大統領候補討論会でワクチンの安全性について疑問を投げかけ、長年反ワクチンの陰謀論を拡散している。

ハフポストUS版より翻訳、編集しました。


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