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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

4872とはずがたり:2017/05/19(金) 10:29:07
「おしっこの回数」と寿命の関係
2015年11月2日 堀江重郎 / 順天堂大学教授
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20151030/med/00m/010/015000c

本当は怖い頻尿の話
 さわやかな秋となりました。食欲の秋、運動の秋。勉学の秋でもありますね。というわけで今回は、肌寒くなってきた秋らしい話題として「おしっこの回数」について考えてみます。たかが尿の回数、と侮ってはいけません。寿命や健康に大きく関わっているのです。
夜中に3回トイレに行くと…
 朝晩は冷えるこのごろ、「どうもおしっこが近くて」とか、「就寝中にトイレに起きるようになった」という方が外来に多く来られます。

 そもそも日本人は就寝中(夜中)に何回トイレに行くのでしょう? 統計を見ると50歳以上の方の過半数は、夜中に1回はトイレに行きます。だから、夜中1回というのは、中年以上では「標準的」と言えますね。私たち泌尿器科医は、夜中に3回以上トイレに起きるのを「夜間頻尿」と呼んでいます。頻尿とは、トイレの回数が頻回であることの医学用語です。
 夜中1、2回起きるだけでも眠りが中断されて、翌日ぼんやりしてしまいます。3回ともなると、大変つらい。では、この夜間頻尿の方はどのくらいいるのか--というと、70代の男性で30%くらい、女性では15%くらいでしょうか。多くの人が悩まされているのです。
高齢者の夜間頻尿は寿命に関係する
 「おしっこの回数が多いのは不便だけれど、老眼と同じで体に悪いわけではないでしょう」と思われた方もいるかもしれませんね。ところが、夜中のトイレの回数は高齢者の方では寿命に関係するのです!
 北欧での有名な研究で、高齢者の集団を4年間追跡したところ、夜間頻尿の方はそうでない方よりも、なんと2倍多く亡くなっていた、という衝撃的な結果があります。つまり、夜中にトイレに行く回数が少ないほうが、長生きするということになります。
 また、高齢の方が夜中に何度も起きてトイレに行くようになると、転倒して骨折する危険性が高くなることが知られています。高齢者の骨折は、肺炎など重篤な状態に陥りやすいです。だから、夜間頻尿の方は治療をするメリットが十分にあります。「年のせい」と言わずに、「転ばぬ先のつえ」と考えてぜひ泌尿器科医にご相談ください。
夜間頻尿は病気のサイン
 一方、若い方ではというと、「睡眠時無呼吸症候群」との関連が注目されています。眠っている間に呼吸が止まる病気です。いびきが大きく、30代なのに必ず夜中にトイレに行く、という方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。さらに、夜間頻尿は他の重大な病気のサインであることも。夜中のトイレは、日中よりも尿量が少ないのが普通です。しかし糖尿病、心臓病、腎臓病があると、夜中の尿の回数のみならず、尿量が多くなってきます。
 後編は、尿が「たまる」、「出る」仕組みから、夜間頻尿などの排尿障害が起きる要因を詳しく解説し、「最近トイレが近い人のためのアンチエイジング3カ条」を紹介します。

 何気なく尿意を感じて何気なく終わる排尿ですが、「正常」な排尿は、
<1>尿が十分にたまる
<2>尿がスムーズに出る
という二つの要素から成り立っています(当たり前ですよね)。

「楽しくない排尿」
 では、尿意を急に感じたり、人より回数が多かったり、夜中にトイレに起きてしまったり、排尿に時間がかかる……言わば「正常でない」排尿はどうでしょうか。
<1>尿が十分にたまらないうちに尿意がある(尿が近い、間に合わない気がする)
<2>尿の出方が悪い(尿が細い、おなかに力を入れないと出ない、残尿感がある)
ということになります。専門的には「排尿障害」と呼びます。排尿が楽しくない状況です。

4873とはずがたり:2017/05/19(金) 10:29:31
>>4872-4873
動脈硬化、ストレス、気温の変化で感じやすくなる尿意
 まずは、尿が十分にたまらないうちに尿意がある、ということについて考えてみましょう。尿のたまり具合は、膀胱(ぼうこう)のやわらかさと、尿意を感じる神経に影響されます。尿意は基本的には、膀胱の中の圧力を感受しています。膀胱は筋肉の袋ですので、軟らかいと、尿が十分(おおむね150ccくらい)たまるまで、中の圧力は高くならず、尿意は感じません。一方、膀胱が硬くなってくると、ちょっと尿がたまっただけで圧力が高くなり、尿意を感じてしまいます。
 最近の私たちの研究で、この膀胱の硬さは、膀胱の血液の流れと関係があることが分かりました。心臓も脳も、血液の流れが悪くなると心筋梗塞(こうそく)、脳梗塞といった重大な病気になります。膀胱も、動脈硬化によって血液の流れが悪くなると、尿が近くなるのです。また、糖尿病で血液の流れと、神経の伝導が悪くなると、神経が過敏になって尿意を感じやすくなります。
 さらに、尿意を感じやすくする要因があります。それは、ストレスです。学生時代「あと5分で試験が終わるのに、問題がたくさん残っている……」という時、泣きたい気持ちと同時に、強烈な尿意を感じた記憶はないでしょうか? 人間は強いストレスを感じると、交感神経という自律神経が働きます。この交感神経は、尿意を感じさせると同時に、膀胱の尿の出口と尿管を締めてしまいます。排尿には大変マイナスに作用する神経です。最近トイレで起きるようになった、という方は身近なストレスがないかを考える必要があります。
 交感神経は、興奮したり、怒ったり、心配したり、という大きな感情の動きだけでなく、車の運転や人混みを歩くこと、スマートフォンやパソコンを見ること、そしてなんと寒いところにいることでも活性化します。気温の変化にも敏感に応答するのです。だから、秋が深まってきて、肌寒くなった夜にトイレに行く回数が増えたとしたら、それは交感神経のせいかもしれません。夜間頻尿の方は、布団を厚くして、部屋の温度を保っておくことでも治療効果があります。

交感神経を抑え、一酸化窒素を増やそう
 次に、尿の出方が悪い、ということを考えてみましょう。ここで関係するのも、まずは、先ほどの交感神経です。先ほど、交感神経は尿の出口を締める作用があると言いました。駅や会社のトイレで、「隣の人は早く終わったのに、なんだか緊張すればするほど尿が出ない」ということがありませんか? また、前立腺の肥大で交感神経が発達したり、血圧の上昇で交感神経の勢いが強くなったりすることでも、尿がスムーズに出にくくなります。このため、男性で「尿が出にくい」「時間がかかる」「尿の間隔が近い(頻尿)」という方には、交感神経の尿の出口を締める働きをストップする、「α1阻害薬」というお薬が処方されます。
 逆に、尿の出口を緩める作用があるのが一酸化窒素(NO)という物質です。NOは、血管や神経でアルギニンというアミノ酸から作られるガス(気体)で、全身の平滑筋を緩める重要な作用があります。体内のNOが減ってしまうと、「緩み」のない体となってしまいます。

 実は、生活習慣病と呼ばれる高血圧、糖尿病、動脈硬化症、さらにはうつ病、そして排尿障害では、すべてこのNOが減ることが分かっています。NOが減る原因は、大きく二つあります。活性酸素による酸化と、糖化です。いわゆる“老化”ですね。活性酸素は、カロリー過多の食事、喫煙、紫外線、放射線により増えます。糖化は、高血糖、高果糖、揚げ物など「茶色い」食べ物の過剰で起きてきます。
 交感神経を抑えて、NOを増やすのに有効なのが運動です。最近の報告では、15分の早歩き程度、つまり汗ばみ心拍が上がる程度の運動でも、効果があると言われています。ストレッチや、ゆっくり入浴することも交感神経を抑えてくれます。
最近トイレが近い人のためのアンチエイジング3カ条
<1>食欲の秋、ですが腹7分目に。野菜と果物をたくさん取って、揚げ物のような茶色い食べ物、パンやごはんのような白い食べ物は控えめに。
<2>運動の秋、週1回の運動だけでなく、毎日15分の早歩き。ストレッチ。汗をかくこと
<3>芸術の秋、心を豊かにしてストレスを減らす。そしてスマホ、パソコンは就寝前には見ないで、ゆっくり入浴。
 勉学の秋、おしっこのメカニズムも深いです。


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