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Tohazugatali Medical Review
4822
:
とはずがたり
:2017/02/04(土) 21:23:23
>>4821-4822
従って5歳以下の小さいお子さんは、嘔吐・下痢で簡単に脱水状態になるし、またそれが重症化するということです。いったん嘔吐・下痢が始まると、有効な治療方法はほとんどありません。はっきり言えば、嘔吐と下痢でロタウイルスがすべて体外に出るのを待つしかありません。一応、医者は吐き気止めの薬を処方したりしますが、ほとんど無効です。
ですから、「ロタ胃腸炎を治す」などという発想は持たないで、脱水状態に陥らないことに保護者のみなさんは全力を尽くしてください。そのためには経口補水液を飲むことです(たとえば、OS-1など)。いや、飲むのではなく、ちびちびと 舐な めるところからスタートしてください。舐めることができたら1口飲んで、1口飲めたら2口飲みます。2口飲めたらコップに半分飲みます。こうやって少しずつ飲んで、時間稼ぎをします。一晩たつと、嘔吐はかなり改善しています。
日本では脱水症状で亡くなるお子さんはほとんどいませんが、発展途上国では毎年60万人の子どもが死亡しているという統計もあります。
なお、ロタ胃腸炎では下痢便が白くなる(米のとぎ汁様便)というのを聞いたことがある人も多いと思います。しかし、白色便はロタに限りません。どのウイルスでも白くなります。食物が十二指腸を通過する時に、「 胆嚢たんのう が収縮して胆汁と混じって色が付く」という協調運動がうまくいかないからです。病気の重症度とは関係ありません。
本当に怖いのは脳炎・脳症
脱水はもちろん怖い病態ですが、ロタ胃腸炎が危険なのは、脳炎・脳症を引き起こすことがあるからです。脳炎・脳症に陥ると、胃腸炎の症状に引き続き、けいれんや意識障害が発生します。けいれんは難治性とされており、脳症・脳炎になった子どもの一部は死亡したり、脳に後遺症を残します。インフルエンザによる脳症は毎年数百例発生しており、ロタウイルスによる脳炎・脳症は数十例程度と目されています。数十例という数字はものすごく多いわけではありませんが、日本脳炎にかかるお子さんより全然多いと言えます。
流行はやむを得ないか?
冬に必ず広まるロタ胃腸炎は、流行してもやむを得ないのでしょうか? 手洗いの重要性は言うまでもありませんが、もっと確実な方法があります。それはワクチンです。感染してもロタ胃腸炎を軽く済ませるためには、ワクチンを接種することがベストです。我が国ではロタリックス(2回接種)、またはロタテック(3回接種)という2種類の経口ワクチンが任意でおこなわれています。しかし、これらのワクチンを接種しているお子さんは、50%に達していません。
なぜでしょうか? 理由の一つはその料金の高さにあると思います。たとえば、私のクリニックで2回ロタリックスを接種すると、税込みで2万8600円にもなります。ちなみに2回ロタリックスを飲む理由は、ロタウイルスに2回感染した状態をワクチン接種で作っているからです。
しかしながらロタワクチンの効果は確実にあります。ワクチンを接種すると、ロタ胃腸炎の患者を70%以上減らし、重症化を90%以上減らすというデータもあります。
ただ、このワクチンには、接種を受ける赤ちゃんの月齢に制限があります。たとえば、ロタリックスでは、生後6週から24週までの間に2回を済ませる必要があります。生後早期にしか接種ができないのです。これには重要な理由があります。
それは、ロタワクチンの第1世代の製品が失敗に終わったからです。初代の製品は、副反応として腸重積のお子さんが増えてしまったのです。なぜそうなったのか原因は不明ですが、腸重積が増えた事実が厳然とあったため、第1世代ロタワクチンは不認可となったのです。
現在、使われているロタリックスとロタテックは、作成方法を変更した上、生後早期に接種を終了するという制約を設けました。生後6か月以降の乳児は、ワクチン接種に関係なく腸重積が起きやすいからです。ロタリックスとロタテックによって、副反応としての腸重積は増えないことが確認されています。ただ 念のために・・・・・ 、ロタワクチンの接種を受けた後は腸重積の症状(嘔吐・不機嫌・血便)に注意を払ってください。WHO(世界保健機関)も、2009年にロタワクチンを子どもの最重要ワクチンに指定しました。世界で130以上の国で接種が認可されています。
日本では、自治体によってはロタワクチンの接種に対して一部補助金が出ているようです。3万円近い出費はかなりの負担ですが、お子さんの健康がお金で買えるのであれば安いのではないでしょうか?
これから生まれる赤ちゃんに対しては、ぜひ、生後2か月からロタワクチンの接種を始めてください。そしてワクチンを接種していないお子さんは、冬の間はとにかく手洗いを欠かさないでくださいね。
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