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Tohazugatali Medical Review

4771名無しさん:2016/11/23(水) 15:25:41
>>4770

スキンケアをしっかりやる
 何と言っても、皮膚を清潔にすることと保湿することが大事です。前項で入浴のことを書きましたが、入浴・シャワーは汗という悪化因子を除去するだけでなく、皮膚を衛生に保つためスキンケアの鍵になります。入浴でやってはいけないことは、肌に過剰に刺激を与えることと、角質層を痛めるような洗いです。

 具体的には、以下のことはNGです。熱い湯船に長く 浸(つ) かる、ナイロンタオルなどで洗う、石けんで直接洗う。医師によっては、石けんを使わずにお湯だけで洗うことを勧める人もいます。一理はあると思います。肌に合わない石けんを使うくらいならば、ただのお湯の方がいいでしょう。でも一番いいのは、肌に合った石けんに出合うことです。いろいろ試してください。入浴剤に関しては、医者でも意見が分かれますが、使わない方が無難です。

 お風呂から出たら、15分以内に保湿剤を塗ります。時間が経つと皮膚から水分が逃げていくからです。保湿剤はいくつか種類がありますが、私のクリニックでよく処方するのはプロペト(ワセリン)とヒルドイドです。すり込む必要はありませんから、肌が光るくらいにたっぷり塗ってください。

薬物療法をどうするか
 基本はステロイド軟膏です。え? 副作用が怖いので避けたい? いいえ、適正適量使用すれば副作用はありません。

 まず、ステロイド軟膏には5段階の強さがあると知ってください。私のクリニックで使っているのは、3番目から5番目の強さのものです。これを皮膚炎の重症度に応じて強さを選びます。

 次に塗る量です。チューブをしぼって、お母さんの人さし指の第1関節の長さに、軟膏を乗せてください。この量が0.5gです。この量を、お母さんの手のひら2枚分の面積に塗ります。ぺたぺたと皮膚に乗せる感じです。すり込みません。

 これを1〜2週間、1日2回やってみます。予定通り塗り終えたら、主治医と一緒に作戦会議です。ステロイド軟膏は、いきなりオフにしません。塗る回数を徐々に減らします。そして、最終的には保湿剤だけに持っていきます。

 アトピー性皮膚炎は慢性疾患ですから、極論を言えば完治しません(コントロールされた状態には落ち着く)。だから、ステロイド軟膏をいきなりオフにすれば必ず再燃します。こうした現象をリバウンドと言う人がいますが、これはとんでもない言いがかりです。高血圧の人が毎日降圧剤を飲んで、血圧が下がったからと言って薬をやめれば、また高血圧に戻ります。当たり前です。でも、こういう時に、リバウンドなどとは誰も言わないですよね? 

 確かに大量のステロイド 内服薬(・・・) を長期に続けると(子どもでも自己免疫疾患では必要になります)、いろいろな副作用が出たり、急にやめたりするとホルモンバランスが崩れたりします。しかし! 内服薬と軟膏ではまったく違うと知ってください。

 それから、痒くてどうしても掻いてしまうお子さんには、抗ヒスタミン剤が処方されることがよくあります。痒み止めというのは、痒いという苦痛から解放されるし、掻き壊しによる湿疹の悪化も防げます。最近の抗ヒスタミン剤は副作用も少なく、連用しても安全なものがいくつも製造されています。


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