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Tohazugatali Medical Review

4075とはずがたり:2014/07/17(木) 20:49:54
>>4074-4075
 興味深いのは、1965年と比較すると3倍、95年と比較すると1.6倍と増加傾向であるのです。生涯の罹患率は、男性は7人に1人、女性でも15人に1人は罹かかると言われています。ちょっと周りを見回したら、尿管結石になっている人はいるのではないでしょうか。特に、この10年は急激に増加傾向であると報告されています。

 チョット困るのは、痛くなるのが「夜中から明け方に多い」ことなのです。深夜に救急車に乗って運ばれてくる人がたくさんいらっしゃいます。病院も開いていないこともあり、患者さんが受診するまで大変苦労される場合があります。

 この尿管結石の原因は生活習慣、体質、環境など様々な要因がからんでいるのですが、生活習慣の改善にて発生が予防できる可能性があります。結石はメタボリック症候群とも関連している生活習慣病でもあるのです。心当たりがある方は、気をつけましょう。

2014年7月16日
オトコに多い尿路結石、その原因は?
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=101742&from=yartcl_pickup

 前回に続き、尿路結石について書きます。

 国内の患者数に関する直近の集計によると、男女比は2.4対1と男性に多く、男女合わせた患者数は、1965年と比較して3倍に増えてきています。生涯の罹り患率は、男性は7人に1人、女性でも15人に1人と言われており、人ごとではありません。なぜ近年尿路結石は増えているのでしょうか?

 原因として、(1)食生活や生活様式の欧米化(2)診断技術の向上(CTや検診などで偶然見つかる場合も多い)(3)人口の高齢化――などがあげられます。

 結石の成分は、カルシウム結石が90%以上を占めています。特に男性では、尿中における結石関連物質(尿酸、シュウ酸、カルシウム)は肥満のある尿路結石患者に高くなる傾向にあります。逆に、結石を作りづらくする尿中のクエン酸は肥満者では低くなります。

 尿路結石は生活習慣病と合併しやすいことでも知られています。高血圧症には21.7%、糖尿病には9.8%、高脂血症には14.1%と高率に合併していることがわかっています。

 尿路結石は数ミリの小さなものでも激痛を起こします。また、偶然検査で見つかった症状がない結石でも10ミリを超えるようなものでは治療が必要となる場合が多いです。小さいものは自然排石を期待し、大きいものは何らかの外科的治療が必要になる場合がありますが、約半数の方が再発を起こします。つまり、再発予防は非常に重要と考えられています。結石は成分によりいくつかの種類がありますが、中でも、尿酸結石とシスチン結石は適切な薬剤投与にて再発予防ができます。

 尿路結石は気候、食生活、職業、性差、尿路奇形、年齢、ストレス、遺伝などの要因が複雑に重なり合って発症する多因子疾患です。残念ながら尿路結石の原因はまだ完全には解明されていません。しかし、近年の研究結果から、尿路結石と動脈硬化の発症には極めて類似点が多く、「尿路結石はメタボリックシンドロームの結果、発症する生活習慣病の一疾患である」との概念も提唱されてきています。

 肥満と結石関連物質と尿の成分は関連があります。また、生活習慣病の予防と尿路結石の予防法はほぼ共通しています。尿路結石症は、高血圧や糖尿病、高脂血症の発症時期より若い年齢で発症する場合が多いです。それゆえ、尿路結石にかかってしまった人は、将来の生活習慣予備軍とも考えられるのです。

 尿路結石は、単に痛いだけの病気ではありません。生活習慣病の一環と考え、日頃の生活管理に取り組んでいただければと考えます。


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