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Tohazugatali Medical Review
3832
:
とはずがたり
:2014/06/11(水) 13:41:52
ノバルティス元社員を逮捕 論文不正、薬事法違反の疑い
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASG6C3RZ6G6CUTIL018.html
朝日新聞2014年6月11日(水)12:02
製薬大手ノバルティスの高血圧治療薬ディオバンに関する臨床研究の論文にデータ不正があった事件で、東京地検特捜部は11日、データを不正に操作したとして、同社元社員の白橋伸雄容疑者(63)=神戸市=を薬事法違反(誇大広告など)の疑いで逮捕し、発表した。一連の論文不正問題は、製薬会社の元社員が刑事責任を追及される事態に発展した。
特捜部の発表などによると、白橋元社員は京都府立医大がディオバンの効果を調べるために実施した研究で、データの解析を担当。同大が2011年に投稿した論文のなかで使われたデータを不正に操作し、その結果を論文を執筆する医師らに提供。この論文を海外の医学雑誌に掲載させた疑いがある。
ディオバンは、ノバルティスが2000年から国内で販売する高血圧治療薬。02〜10年に京都府立医大のほか、東京慈恵会医大、滋賀医大、千葉大、名古屋大の計5大学が臨床研究を実施。京都府立医大と慈恵会医大の論文は、ディオバンが他の高血圧治療薬より、脳卒中や狭心症を防ぐ効果が高いと結論づけた。だが昨年春、これらの論文作成に白橋元社員が関与していたことが発覚。京都府立医大などが、論文に不正や不適切なデータ操作があったとの調査結果を公表した。
バルサルタン:医師と製薬、癒着にメス ノ社元社員逮捕
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/20140611k0000e040224000c.html
毎日新聞2014年6月11日(水)13:07
◇ヒット薬疑惑続出 データ解析、金で支援
降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)の臨床試験を巡る事件で11日、製薬会社ノバルティスファーマの元社員、白橋伸雄容疑者(63)が薬事法違反容疑で逮捕された。ノ社が試験への不透明な関与を認めて謝罪してから1年。この間、臨床試験をした5大学のうち4大学がデータ操作の可能性を認めた。医師と製薬業界の根深い癒着。東京地検による解明が始まった。
一連のバルサルタンの臨床試験は、血圧を下げるだけでなく、脳卒中予防などの効果がとりわけ大きいかを京都府立医大など5大学が検証するものだった。ノ社は各大学の試験の論文を使って大々的な宣伝を繰り広げ、バルサルタンは2000年の発売から累計売り上げ1兆2000億円を超す国内有数の大ヒット薬に成長した。
ところが、府立医大の論文については、京都大病院の由井芳樹医師が12年4月に医学誌で統計的なおかしさを指摘するなど、専門家から科学的な疑問が相次いで投げかけられてきた。府立医大チームの論文を掲載した日本循環器学会は、試験責任者の松原弘明教授(当時)の事情聴取に踏み切り、同年末に「重大な問題がある」と論文を撤回した。
昨年3月、撤回されたこれらの論文のデータ解析にノ社社員だった白橋伸雄容疑者(63)がひそかに関与し、ノ社から1億円を超す奨学寄付金が松原教授の研究室に提供されていたことが毎日新聞の報道で発覚し、社会問題化。白橋容疑者は東京慈恵会医大など他の4大学の臨床試験にも関与していたことが明らかになっていた。
昨年7月以降、府立医大、慈恵医大、滋賀医大、千葉大が論文を検証し、データ操作されていた疑いが次々に判明。厚生労働省は大臣直轄の有識者検討委員会を設けて白橋容疑者ら関係者を聴取したが、データ操作への関与を認める者はおらず、今年1月に薬事法違反(誇大広告)容疑で刑事告発した。
今後の焦点はノ社の組織的な関与がどこまで解明されるかだ。主に数種類ある降圧剤のうち、バルサルタンを含む「ARB」と呼ばれる降圧剤は、00年前後にノ社など数社が発売。ノ社はライバル社のARBとの差別化を目指し、他の薬には無い効果を「証明」する臨床試験を大学研究者らと計画していった。
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