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Tohazugatali Medical Review

2813とはずがたり:2014/04/10(木) 18:56:00
>>2812-2813
 (5) 根源
 では、根源は何か? これが本項の眼目となる。改めて考えたすえ、根源は次のことだ。
 「実際には成立しない実験だったのに、チームの誰一人として再現実験で確認しなかったこと」

 通常、論文を提出するならば、再現実験をするのが常識だ。チームの誰かが成功したとしても、それと同じことをチーム内の別人がやって再現することが必要だ。
 ところが、今回は、それをやらなかった。特に若山さんは、小保方さんの手順を真似ようとして、何十回もやって、再現に失敗したという。ここでは明確に「再現の失敗」があった。それにもかかわらず、論文を提出した。
 これはもう、言語道断である。理研がここまでひどいとは思わなかった。世間では小保方さんの論文の書き方のデタラメさを非難しているが、根源はそこではない。理研の実験のデタラメさだ。「再現実験に失敗してばかり」という実験を、いったいどうして論文の形で報告する気になったのか? まったく、ワケワカメである。
 さらに言えば、理研は Oct4 発光と自家蛍光を区別する能力がなかった疑いがある。

 しかし、当初はともかく、「 STAP細胞は自家蛍光か?」という疑いが強く出て、見極め方も広く知られたあとで、なおも区別することができなかったのか? 呆れるほかはない。こういう相手に対しては、もう、正常の判定ができなくなる。(だから私も惑わされた。)

 以上をまとめて結論をすれば、こうだ。
 「 STAP細胞事件は、画像の捏造から始まって、論文の捏造というふうに世間で騒がれた。しかし実際には、捏造はなかった。捏造を企画・主導した人もなく、捏造の事実もなかった。あったのは、壮大なる実験ミスだった。そして、その実験ミスをしたのは、小保方さんのずさんさだったが、より根源的には、実験担当者の実験ミスを認識しなかったチーム全体に責任がある」

 はっきり言って、今回の事件は、「秀逸な詐欺師が Nature をもだました悪質な犯罪」ではない。むしろ、「愚かなピエロがハチャメチャをして掻き乱した状況で、まわりの利口者がすっかり無能になってしまった」という馬鹿げた喜劇である。
 これが本質だ。この本質を理解することが大切だ。

 したがって、結論は、次のことではない。
 「世界中をだました狡猾な悪意の詐欺師を、大々的に非難して、学界から追放する」
 こんなことは、「愚かなピエロを絞首刑にすれば、犯罪は起こらなくなる」と思うようなもので、見当違いである。

 結論は、次のことである。
 第1に、人事に情実を入れない。(= 無能な人材を抜擢しない。)
 第2に、論文を書くときの常識を徹底する。「実験は再実験をして確認する」(特に、常識外の結果を出したのであれば、なおさらだ)というのは、私がここで書くようなことじゃない。ただの常識だ。その常識をきちんと徹底する。

 この二点は、理研の問題だ。つまり、今回の騒動で是正されるべきは、理研なのである。


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