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Tohazugatali Medical Review

1183とはずがたり:2009/11/26(木) 19:41:04
>>1182-1183
 ●心臓の負担減

 新宮町の女性が訪れていた福岡和白病院(福岡市東区)には幸い、心筋症に対応できる設備やスタッフが整っていた。

 救急センターに運び込まれた後、心臓が止まった女性は心臓マッサージを受け、約10分後には経皮的心肺補助装置(PCPS)が装着された。

 PCPSは太ももの血管に2本のチューブを入れて静脈から血液を抜き、人工肺を通して動脈に戻す仕組みで、弱った心臓の補助をする。あくまで応急措置で長期間の治療には向かないため、半日後に心臓の全機能を代行する体外式の補助人工心臓装置(BVS)が取り付けられた。救急センター長の冨岡譲二医師(45)は「内科医や心臓外科医、臨床工学技士、看護師など数多くのスタッフの〝命のリレー〟で救命ができた」と話す。

 冨岡医師によると、人間は通常、心臓が止まって3分で50%近くが死亡し、5分ほどで死に至る。ただ、心臓マッサージで30分程度、PCPSで2-3日、BVSなら2-3週間は生命を維持することができる。

 劇症型心筋炎の治療は、PCPSやBVSを使って心臓を休ませ、薬剤を投与して心機能の回復を待つしかない。女性の場合、8日間ほどで心臓の働きが戻り、BVSを外すことができた。現在も入院中だが快方に向かっているという。

 ●予防法はなく

 冨岡医師によると、ウイルス感染による心筋炎の予防法はない。劇症型の場合、発症から5、6日後にみるみるうちに病状が急変してショック状態に陥り、約半数が死亡するともいわれる。ただ、冨岡医師は「救命できるケースが少しずつ増えてきた」と話す。

 BVSを使用できる施設はまだ全国でも少ないが、大学病院などPCPSを備える医療機関は増えている。この女性のように病院内で病状が急変した患者は幸運だが「心臓マッサージ法が市民レベルで普及し、医療機関同士のネットワークが強まれば救命率はもっと高まるはず」と冨岡医師。

 心電図検査などによる早期発見も救命率の向上には欠かせない。日本心臓財団は「風邪症状を軽く考えず、まれであっても心筋炎の恐れがあることを頭の片隅に記憶しておいてほしい」として、風邪の症状で胸に異常を感じたら早期に受診するよう呼びかけている。


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