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Tohazugatali Medical Review

1169チバQ:2009/11/13(金) 22:17:40
http://www.asahi.com/international/shien/TKY200911120268.html
HIV/エイズ対策を後退させてはならない2009年11月13日

 かつて「死の病」とされたHIV/エイズは、抗レトロウイルス薬(ARV:anti―retroviral)の導入によって、感染しても適切な治療を受ければ共に生きられる病気になった。しかし、途上国では経済格差のために多くの患者が、必要なARV治療を受けることができない。さらに、「すべての患者にARV治療を」という国際合意の下に進められてきた取り組みと資金援助が、世界的な不況のなか、後退を始めている。12月1日の「世界エイズデー」を前に、国境なき医師団(MSF)は、途上国の多くの患者を死のふちに置き去りにしようとするこの動きに警鐘を鳴らし、支援の継続を訴える。

【1】国際支援の後退 

 「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」(以下、「世界基金」)は、2000年のG8九州・沖縄サミットを契機に翌年設立され、これまで各国の感染症対策に150億ドルを提供、350万人の命を救った、と推計されている。HIV/エイズに関しては政府間援助の4分の1近くを担う最大の援助機関である。その「生みの親」を自認する日本政府も、理事国として積極的に「世界基金」を支援し、計10億ドル以上を拠出してきた。しかし、今年3月に「世界基金」は、2010年までの途上国政府の援助ニーズに対し、拠出金に40億ドル以上の不足が見込まれると報告。現在、援助の規模を急激に縮小している。積極的に拡大してきた援助予算に対し、拠出国からの資金が不足しはじめたためである。米国などの援助国政府も、援助規模の縮小や足踏みの傾向にある。

【2】「マラウイの成功」に差す影

 アフリカ東部の国、マラウイは、「世界基金」などの国際支援を得てARV治療の拡大に国を挙げて取り組み、ここ数年でHIV/エイズによる死者数の削減に成功している。現地で長年MSFの活動に携わるスタッフの一人はいう。「2003年のARV治療導入前は、HIV検査を進んで受ける人は、ほぼ皆無でした。HIV陽性という結果は死刑宣告を受けるに等しかった。いまは地域にARV治療が行きわたり、患者たちは勇気を持って生きられるようになりました」

 しかし、国際援助の後退によって、マラウイの挑戦の行方には赤信号がともる。2013年までのHIV/エイズ対策国家計画を立てたが資金援助は集まらず、予算の半分程度の額しか確保できていない。

【3】負の連鎖が子どもたちの命を奪う

 世界にはHIVに感染している15歳未満の子どもが約210万人いると見られ、その90%がアフリカに集中している。これは、先進国では浸透しているARVによる母子感染予防策を、途上国の妊産婦は受けられないためである。さらに、先進国で子どもの感染がまれになったことで、小児用の治療法の研究開発は成人以上に進まず、途上国では子どもの感染の検査も、薬の入手も難しい。生まれながらにHIVに感染した子どもたちには、治療を受けなければ2歳になる前に半数が死亡する、という現実が待ち受ける。


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