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2004年米国大統領選スレ

1091名無しさん:2012/04/01(日) 14:42:27
http://mainichi.jp/select/world/news/20120330ddm007030177000c.html
米保守革命:第3部・最高裁VSオバマ政権/2 「差別是正は差別」 全面撤廃判決の可能性
 米南部の名門州立大学、テキサス大オースティン校。テキサス州ヒューストンに住んでいたアビゲイル・フィッシャーさん(22)にとって憧れの大学だった。4年前に入学を希望し、願書を出したが、不合格だった。やむを得ず、隣の州にあるルイジアナ州立大学に入学し、財政学を専攻。近く卒業する。

 フィッシャーさんは、テキサス大に入学できなかった理由を「自分が白人だから」と考えている。黒人ら人種的な少数派を優遇するアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)により、大学から締め出されたと主張している。

 大学1年の時、テキサス大を相手取り裁判を起こした。1審、2審とも敗訴したが、今年秋に審理を始める最高裁がフィッシャーさんの主張を支持し、アファーマティブ・アクションの全面撤廃という歴史的な判決を下す可能性が高まっている。


アファーマティブ・アクションの是非について今年秋に審理に入る米連邦最高裁判所=古本撮影 現在の最高裁9人の判事のうち保守派は5人、リベラル派は4人。保守派全員が過去、差別是正措置に否定的な見解を示している上、リベラル派のエレーナ・ケイガン判事はオバマ政権法務局長としてこの裁判に関与したことから、最高裁の審理に加わらない可能性があり、フィッシャーさんに有利な環境が整っているからだ。

 カリフォルニア大のように「人種」を選考要因とすることを既に禁じたところもあり、差別是正措置の現状は各州でさまざまだ。テキサス大でも人種を不問にした時期もあったが、今では「高校の成績が上位10%以内の生徒については人種を問わず自動的に入学を許可。それ以外の生徒の選考時に人種を考慮する」という妥協策を採用している。フィッシャーさんは上位10%にわずかに届いていなかった。

 フィッシャーさんの代理人で、最高裁で弁護にあたるバート・レイン弁護士は語る。「公民権運動の第1段階は人種差別を撤廃することだった。それが平等を確保するために埋め合わせをする次の段階に移行した。問題はいつまでそれを続けるかということだ。誰かを救おうとすれば結局、誰かが犠牲になる」

 一方、非営利団体「アファーマティブ・アクション全米連盟」のグレゴリー・チャンバー代表は「現実の米国社会から目をそらしてはいけない。問題なのは今でも人種。米国人の人種に関する意識が完全に中立的になるまで、この制度は維持されるべきだ」と主張する。

 最高裁が審理を始めるのは11月の大統領選の直前になる見通しで、制度の存続が大統領選でも議論となるのは必至だ。黒人初の米国大統領となったオバマ大統領は過去、「差別是正措置を強く支持する」と明確にする一方、「恵まれない白人の子供もいる」とも指摘した経緯がある。支持基盤の黒人に理解を示しつつも、白人支持者からも反発を招かないよういかにバランスを取るか腐心することになりそうだ。【ワシントン古本陽荘】=つづく

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 ■ことば

 ◇アファーマティブ・アクション
 大学入試などで黒人など人種的少数者(マイノリティー)を優遇する措置。「積極的差別是正措置」と訳されることが多い。黒人らが歴史的に差別を受け、社会進出が遅れたことから、格差を是正するため導入された。60年代の公民権運動で、米国社会に広く浸透した。

毎日新聞 2012年3月30日 東京朝刊


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