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製紙産業スレッド

736荷主研究者:2016/04/24(日) 16:41:09

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160330/bsc1603300500006-n1.htm
2016.3.30 06:32 Fuji Sankei Business i.
インク、スピーカー…製品次々と 1兆円市場に挑む“夢の素材”セルロースナノファイバー

三菱鉛筆が5月に発売するボールペン。セルロースナノファイバーをインクに混ぜ、滑らかな書き味を実現した【拡大】

 夢の素材といわれるセルロースナノファイバー(CNF)の実用化が進んでいる。植物から作られるため環境負荷が少ない上、鉄より軽くて強いといった多くの特長を備える。森林資源の豊富な日本では、原料調達が容易というメリットもある。2030年に関連市場が1兆円に達するともいわれる中、製紙会社などが研究開発や用途開拓を加速している。

 CNFは、植物繊維を細かく解きほぐしたものだ。繊維1本の直径は数十ナノ(1ナノは10億分の1)メートル以下にもかかわらず、鉄の5分の1の軽さで強度が5倍と、普及で先行する炭素繊維に匹敵する。透明で、熱を加えても膨張しにくいなどの特徴もあり、開発では日本がリードしている。

 三菱鉛筆は、インクにCNFを配合したボールペン「ユニボール シグノ307」(税抜き200円)を5月26日に発売する。CNFがインクの粘り気をコントロールする性質を利用、滑らかな書き味を実現した。

 北米や欧州では昨年から先行販売しているが、「スキップフリー(速く書いても筆跡がかすれない)」と評判は上々。5月に開催される伊勢志摩サミットでは「応援アイテム」として会場で配布される予定で、同社は「日本発のモノづくりを世界にPRしたい」と意味込む。

 一方、CNFは紙の原料である木材パルプから作れるため、関連ノウハウのある製紙会社も開発に力を入れている。

 日本製紙は4月1日、傘下の日本製紙クレシアから、尿漏れ対策用として下着の内側に貼る女性用吸水パッド「ポイズ 肌ケアパッド」(オープン価格)を6種類発売する。CNFと銀などの金属イオンをくっつけ、パッド内部に挟み込んだシートに配合。金属イオンの作用で不快な臭いが軽減されるという。CNFを使った商品の発売は、昨年秋の大人用紙おむつに続き2商品目。事業拡大に伴い、16年度に初の量産ラインを設ける方向で検討している。

 関連製品は、オンキヨーも年内にスピーカーを発売する。振動板の素材に中越パルプ工業のCNFを使うことで、「強度が高まり、高音域の音質も向上する」という。

 CNFは他にもさまざまな用途が想定されているが、本命視されるのが自動車の素材だ。炭素繊維のように樹脂と混ぜて使えば、1台20キロもの軽量化につながるといわれる。現状では1キロ数千〜1万円と、炭素繊維の3000円程度より高いが、日本製紙の馬城文雄社長は「ポテンシャルでは負けない。まずは(吸水パッドなどへの採用で)生産量を増やし、コストを引き下げたい」と普及に期待する。


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