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製紙産業スレッド

435荷主研究者:2011/05/15(日) 13:33:25

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/05/20110501t32014.htm
2011年05月01日日曜日 河北新報
岩手産丸太3割流通停滞 宮古・大船渡の合板工場停止

津波で破壊され、丸太の受け入れができなくなったホクヨープライウッドの関連会社=20日、宮古市

 東日本大震災は岩手、青森両県の林業にも大きな打撃を与えている。岩手県産丸太のほぼ3割に加え、青森県産も多く受け入れていた宮古、大船渡両市の合板工場計3カ所が操業を停止し、丸太の流通が停滞しているため。関係者は「早期の工場再開がなければ造林もなくなり、林業従事者も仕事を奪われる」と危機感を募らせる。

 津波で浸水し操業停止に追い込まれたのは、いずれも合板大手「セイホク」(東京)のグループ会社。宮古市のホクヨープライウッド(東京)宮古工場に加え、大船渡市の北日本プライウッド(同)、大船渡プライウッド(同)の各工場がほぼ壊滅状態だ。

 岩手県によると、県内の丸太生産は2009年度に約118万9000立方メートル。合板用が34万4000立方メートルで3工場がほぼ全量を受け入れ、このうちの8割はホクヨーが占める。県は「3工場が操業しないと県産丸太の3割は行き場がなくなる」と言う。

 宮古、大船渡の計2工場に09年度は22万立方メートルを納入したノースジャパン素材流通協同組合(盛岡市)は、先行きが見通せない状況に陥った。組合は県産を扱うほか青森、秋田、宮城各県からも仕入れている。

 小野寺義晃営業企画部長は「北東北の丸太の大きな納入先を失った。他の合板工場は買い入れ先が既にあり、頑張ってもせいぜい10万立方メートルほどが販売できる程度だろう」とみる。

 生産者側も事態を深刻に受け止めている。生産する針葉樹丸太のほとんどをホクヨーに納めていた宮古地方森林組合(宮古市)は4月以降、別の買い手を求めて入札販売を月1回から2回に増やしたが、売上高の激減は避けられないという。

 組合の中居克広林産課長は「安定した納入先があったため、先行投資で機械化を進めた生産者もいる。高齢化と過疎化、単価低迷に追い打ちとなる事態だ」と頭を抱える。

 工場再開の見通しについて、ホクヨーの福田忠一常務は「段階的に生産は再開するつもり。秋までに少なくとも月1万6000から1万7000立方メートルの丸太を加工したい」と言う。だが林業関係者は「早期再開されないと、造林を放棄する生産者が出るかもしれない」と、時間の経過が「林業離れ」を一気に加速しかねないと心配している。

 岩手県の林業関係の震災被害額(21日現在)は合板工場の被害を含め約181億3000万円。農業の約40億3000万円の約4倍に上り、「被害額は過去最大の可能性がある」(県林業振興課)という。(菊間深哉)


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