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製紙産業スレッド
398
:
荷主研究者
:2010/12/13(月) 01:28:15
http://www.sankeibiz.jp/business/news/101202/bsc1012020503010-n1.htm
2010.12.2 05:00 Fuji Sankei Business i.
製紙各社、中国市場へ猛攻 需要急増見込み拠点強化
製紙各社が中国事業の強化に乗り出している。王子製紙は上海に設置した販売拠点の営業を来年1月から開始するほか、レンゴーは今月、段ボールなどを生産する青島市の合弁会社を完全子会社化した。日本製紙グループ本社も6月、同国2位の段ボール原紙メーカーに出資している。国内製紙業界は景気低迷や少子化の影響で需要の低迷が続いており、各社とも成長著しい中国市場に活路を求める考えだ。
王子製紙は1日、上海市に11月に設立した販売拠点について、来年1月1日から営業を開始すると発表した。新会社の名称は「王子製紙国際貿易」で、資本金100万ドル(約8360万円)を全額出資した。日本などで生産したパルプの販売のほか、製紙用原料や薬品の調達などを行う。
同社は南通市に新工場を建設しており、すでに製紙設備の試運転を開始している。来年初めには本格稼働させる予定だ。2013年にパルプ設備も稼働させる計画で、「新会社によるパルプの供給もある」(同社)という。
レンゴーが完全子会社化したのは、段ボールなどを生産する青島市の「青島聯合包装」。これまで約80%を出資していたが、残り約20%について段ボールメーカーの「青島紙箱実業股●」から持ち分を取得した。
青島聯合包装では昨年7月に新工場を建設し、生産能力を倍増させたばかり。レンゴーは、「今後、経営のスピード化などに努め、青島地域での事業拡充を図る」としている。
中国では、日本製紙も6月に段ボール原紙で同国2位の「理文造紙」(L&M)に対し、約35億5000万香港ドル(約426億円)を出資し、発行済み株式の12%を取得した。
技術者を含む社員11人を派遣し、ノウハウを提供して生産効率の向上に取り組んでいる。お菓子の箱に使う「白板紙」など、高付加価値製品の共同開発も行う。
日本製紙連合会によると、10年の紙・板紙の内需は、前年比約1%減の2762万トンと、微減の見通し。足元では、10月の国内出荷が前年同月比2.5%減の224万3000トンとなり、昨年11月以来、11カ月ぶりに前年実績を下回った。
一方で各社とも、中国では「板紙の需給は逼迫(ひっぱく)する」(日本製紙)とみて事業強化に躍起になっており、製紙業界の主戦場は中国に移りつつある。(中村智隆)
●=にんべんに分
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