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製紙産業スレッド

279千葉9区:2009/03/28(土) 18:02:09
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200903280022a.nwc
製紙2強体制にくさび 北越、紀州を10月買収
2009/3/28
 国内製紙7位の北越製紙は27日、同13位の紀州製紙を10月に買収すると発表した。北越は2006年に最大手の王子製紙による買収の脅威にさらされたが、今回は大手各社に先んじて買収に乗り出すことで王子と業界2位日本製紙グループ本社の2強体制への対抗軸形成を狙う。

 ≪強みを競争力に≫

 製紙業界は需要の激減で経営環境が急速に悪化し、日本製紙も先月、内需に依存した事業構造からの脱却を目指して豪製紙大手の買収を表明。国内外を舞台にした合従連衡の機運が急速に盛り上がってきた。

 北越は紀州株1株に対して北越株0.195株を割り当てる株式交換により、紀州を完全子会社化する。これに伴い、紀州は東京証券取引所と大阪証券取引所で上場廃止となる。両社の売上高を合算すると約2400億円(09年3月期見通し)に達し、リンテックを抜いて業界6位に浮上する。

 北越はチラシなどに使う塗工紙に強味を持ち、紀州は書籍の表紙などに使用する色上質紙を得意分野とする。北越、紀州ともに需要の急減による業績の悪化に苦しんでおり、補完関係にある両社が手を組んで競争力を高める必要があると判断した。北越は06年に王子に敵対的TOB(株式公開買い付け)を仕掛けられたが、日本製紙の出資を仰いで買収を阻止した経緯がある。今回の買収は過去の苦い経験を教訓に、国内のM&A(企業の合併・買収)戦略で先手を打つ狙いがある。実際、東京都内で開かれた同日の発表会見で、北越製紙の岸本晢夫社長は「(王子に敵対的買収を仕掛けられて以降)第3極の必要性を訴えてきた。特色ある製紙メーカーとして、極めて重要なステップだ」と述べ、買収には再編にからんだ戦略的な意味合いがあることを示した。

 一方、北越は三菱商事が筆頭株主。同社は紀州も親密な取引先で1%程度の株式も保有している。三菱商事は今回の買収について「当社はかかわっていない。北越製紙の戦略によるもので、北越製紙の企業価値が上がることを期待している」としているが、舞台裏で三菱商事が主導したとの観測も浮上している。

 ≪業界再編は不可避≫

 現在、大手製紙各社は大幅な減産を余儀なくされ、設備を止める動きが相次いでいる。北越と紀州の両社も年内に合わせて3工場の生産機械5機を停止する。日本製紙連合会によると、09年度の内需量は前年比8%減と過去最大の落ち込みになる見通し。大きな回復も見込めず、国内製紙業界の設備は需要に比べて2割程度過剰とされる。生産の集約を進めるためにも、業界再編は不可避との見方が強いが、王子による北越の買収失敗以降、07年の東海パルプと特種製紙の経営統合を除き、再編の動きはない。「反王子連合」の形成を狙った日本製紙と4位レンゴーの統合構想も白紙に戻り、日本製紙は豪製紙大手の買収で海外に活路を求める戦略に転換。王子もアジアでのM&Aを視野に入れる。今回の買収を導火線にして、国内では中堅製紙メーカーを軸に再編が活発化し、海外では大手が買収を積極化する公算は大きい。(本田誠)


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