したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

製紙産業スレッド

146とはずがたり(2/2):2006/08/05(土) 18:02:12
>>145-146
 王子が今回のTOBを仕掛けたのは、国内需要が伸び悩むなど厳しい事業環境の製紙業が、長期的視点で国際的に成長していくには、やらざるを得ないと経営判断したからだ。
 王子は、印刷・情報用紙事業で、自社の旧型設備の統廃合、北越の新潟工場(新潟市)での最新鋭設備の有効活用などによる事業の強化、将来の資源確保に向けた海外植林などへの共同での取り組み、共同購入による原燃料コスト削減、物流の効率化などの統合シナジーを示している。
 企業価値の向上の試算として、経営統合効果は「統合後3年後には、税前利益ベースで年間75億円の効率化を達成できる」(篠田和久社長)とし、株主に対して統合計画での企業価値向上を訴え、TOB賛同を呼びかけている。
 一方の北越は「(第三者割当増資の引受先となる)三菱商事との連携で企業価値を向上させ、株主の期待に応えられる」とし、加えて「経営統合された場合は従業員の離職などが懸念され、企業価値を棄損する危険がある」とし、株主にTOBに応じぬように要請している。
≪協力関係協議も≫
 今回、ここに日本製紙が加わることで、株主の判断に大きな影響を与えることになる。
 日本製紙グループ本社の中村社長は、「北越製紙、三菱商事とは、今後の状況をみながら協力関係について協議したい」という。
 「エリエール」のティッシュ、トイレットペーパーなどで知られる製紙業界3位の大王製紙は、王子と北越の統合について「(統合が実現した場合に)独占禁止法に違反して、競争が制限される」との上申書を8月中をめどに、公正取引委員会に提出するとし、王子の計画に横やりを入れてきている。
 王子と北越が経営統合すれば、ティッシュ、菓子類の箱などに使用される白板紙のシェアが約6割となり、大王として白板紙の調達に悪影響が出てくるとの懸念からだ。
 製紙業界の包囲網を敷かれた形の王子は、TOB成功に暗雲が垂れ込めてきたことは間違いない。今後、TOB価格を引き上げるといった条件変更などを含め、戦略の練り直しを余儀なくされることになりそうだ。(佐藤哲夫)
                    ◇
 日本製紙が北越の株式大量取得計画を発表したことを受けた北越製紙のコメント 「当社の労使の相互信頼関係を重視した自主独立経営、中長期的な視点による効率的な経営、地域社会への貢献等にご理解、ご賛同をいただいたものと考えている」
                    ◇
 王子製紙のコメント 「当社の経営統合案は、北越製紙の株主、従業員をはじめとするステークホルダーにとってベストな提案と確信しており、公開買い付けの成功に向けて、努力を継続していく」
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 8月4日8時32分更新


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板