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高速道路・地域高規格道路・自動車専用国道

1510とはずがたり:2009/12/09(水) 03:48:37

どうなる? 愛媛<5> 交通弱者に「配慮」見えず
高速無料化
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20091207-OYT8T01333.htm
 「今治行き航路がなくなれば、今治市街の高校へ通うことになる孫たちはどうやって通学すればいいのか」。生名島(上島町)の主婦高田カズ子さん(69)は、心配そうにため息をつく。

 生名島、弓削島など、陸続きではない芸予諸島の島々と今治市街とは、長く船便で結ばれてきたが、昨年5月、フェリーが廃止となり、車も自転車も乗せられない1日9便の旅客船だけとなった。燃料費高騰に加え、しまなみ海道の値下げが、瀬戸内の航路経営を圧迫する。

 しまなみ海道の通行料は、ETC割引などで段階的に下がっていたが、今年3月、休日は最大1000円とするなどの大幅値引きが行われ、広島県と県内を結んだ中四国フェリーと呉・松山フェリーが相次いで廃止に追い込まれた。他航路でも減便が相次ぐ中、政権交代で高速無料化が現実のものとして迫る。

 「競合交通機関への影響、交通弱者などに対する十分な配慮を講じます」。無料化を打ち出す民主党の政策集には、そう記されているが〈配慮〉の具体的中身は示されないまま。今治港と大三島とを結ぶ大三島ブルーラインの担当者は、「船の小型化や減便などでコストを切りつめてきたが、無料化されると対抗手段はなさそう」と話す。

 「高速が無料になれば、鉄道路線縮小も視野に入ってくる」。今年度上半期の鉄道運輸収入が前年比11%減と、民営化後最大の落ち込み幅となったJR四国も危機感を募らせる。

 1987年の発足後、鉄道事業では常に赤字を計上してきたが、休日の大幅割引が始まった今年3月末以降、休日の乗降客数は前年の8割にとどまる。これ以上鉄道離れが進めば、かろうじて維持してきたローカル線を廃止せざるを得ず、車を持たない高齢者や児童、生徒に大きな影響が出かねない。

     ◇   ◇

 「高速割引では思うように観光客が伸びなかった。今度こそ期待しています」(松山城総合事務所職員)。「島に降りて観光してもらえるのでは」(今治市・大島の観光施設関係者)。無料化に期待する声もあるが、渋滞を懸念するトラック業界などからもわき上がる不安の声にかき消されがちだ。

 上村俊之・上島町長は「公共交通の選択肢は複数あるべき。もし一つだけになるようならば、結局、地方自治体が補助金などで維持するしかない」と不満をあらわにする。

 小淵洋一・城西大現代政策学部教授(交通経済学)は「無料化は地域経済にメリットをもたらす面もある」としながらも、「交通弱者の足が最低限は確保されるよう、国は政策を進めなければならない」と指摘する。(終わり)

 【メモ】民主党はマニフェストで、「割引率拡大などの社会実験を行い、高速道路を無料化していく」とし、所要額を2・3兆円と試算。2010年度概算要求に6000億円を計上したが、反対の声が相次いでいることから、初年度は本州四国連絡道路などには適用せずに北海道に限定する案などが上がっている。
(2009年12月8日 読売新聞)


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