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高速道路・地域高規格道路・自動車専用国道

1204千葉9区:2009/05/05(火) 21:13:07
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news.php?k_id=35000000905040006
架橋10年(3)産直
2009年05月04日


 午前1時、まだ仲買人の姿もまばらな広島県福山市の福山地方卸売市場に1台の軽トラックが到着した。荷台の水槽にトラフグやマダイが泳ぎ、トロ箱の中でシバエビがピチピチと跳ねる。「鮮度は抜群。同じタイでも、うちのは2〜3割高値がつきます」。愛媛県今治市の伯方島から、しまなみ海道を飛ばしてきた運転手の武田ユリさん(44)がほほ笑んだ。


 武田さんが市場に卸した魚介類はすべて、弟の阿部和明さん(39)が自身の小型底引き網漁船「大黒丸」(4・7トン)で瀬戸内の来島海峡や燧灘に1人で出漁し、武田さんが待つ伯方島へ約3時間前に水揚げしたものだ。


 福山へ鮮魚の出荷を始めたのは07年末から。阿部さんはそれまで愛媛県西条市の市場に卸していたが、近年の魚価の下落と燃料代の高騰で生活は苦しくなるばかりだった。「底引き網には多種の魚が入る。市況を見極めて魚種ごとに高値で売れる市場はないか」。そんな思いで05年から3年かけて瀬戸内の各市場を訪ね歩いた。すると、西条では値のつかない小魚が福山では引き取ってもらえたり、練り物の原料になるエソやグチは松山が高値で取引できることなどがわかった。


 現在の1日5万〜6万円の安定した売り上げは、福山へ1時間、松山へ1時間半で行ける海道が支えている。


 松山市内の飲食店などに魚の直売も始めた阿部さんは、「開通して10年、ようやく海道を商売に生かせるようになった。瀬戸内の新鮮な魚をより速く、より安く消費者のもとへ届けたい」。


 海道の多々羅大橋が見える今治市の大三島(おおみしま)・上浦地区では、越智資行(おちもとゆき)さん(42)が有機農業で育てたタマネギやトマトなどとれたての野菜を、京阪神や東京など約70軒の消費者へ海道を利用した宅配便で直送している。


 大阪市生まれ。11年前に関西電力を退社し、海道が開通したまさに99年5月、父の出身地の大三島で「農家デビュー」した。92年から2年間休職して青年海外協力隊員として過ごしたフィリピンで、マングローブなどの自然が破壊されている実態を目の当たりにした。以来、環境問題に関心を持ち、農家にあこがれた。


 新規就農者向けの県の指導を受けて農業の基本を学び、有機農業は自然農法国際研究開発センター(本部・静岡)の巡回指導を受けている。0・8ヘクタールの田畑で試行錯誤を重ね、4年目には農業で生計を立てられる見通しがついた。


 越智さんは「自然との共生が見直される中、有機農業に取り組むことに使命感を感じている。自然が育てた『島の幸』を消費者に食べてもらいたい」。


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