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国際経済学

572とはずがたり:2013/12/11(水) 08:52:24
>>571より前の記事

TPP:「関税撤廃」「競争政策」見えない落としどころ
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/business/20131208k0000m020094000c.html
毎日新聞2013年12月8日(日)00:26

 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉の年内妥結に向けて正念場となるシンガポール閣僚会合が7日始まった。首席交渉官レベルでは扱いきれない難航分野の交渉を閣僚級に格上げし政治決着することを目指すが、先進国と新興国とが鋭く対立する「関税撤廃」や「競争政策」の着地点は見えないのが実情だ。日本はコメなど重要農産品5項目について関税撤廃の例外化を目指すが、目算は立っていない。最終日の10日まで国益の激しいぶつかり合いが展開されそうだ。【シンガポール中井正裕、井出晋平】

 難航分野の多くは、交渉を主導する米国が高いレベルの自由化を求め、新興国が難色を示す構図となっている。「知的財産」では、ディズニーなど有力コンテンツを持つ米国が著作権保護期間の延長を主張。新興国を念頭にDVDなどの海賊版取り締まり強化も求めている。さらに、国内製薬業界の意向も背景に米国は新薬の特許期間延長も目指すが、新興国は「安価な後発医薬品(ジェネリック)の開発・普及が遅れ、国民に受け入れられない」と猛反発している。「環境」でも米国は「東南アジアの違法伐採で木材の国際価格が不当に下がっている」と規制強化を狙うが、安価な木材輸出が外貨獲得の有力手段である新興国は慎重だ。

 「国有企業」については、米国が民間企業との対等な扱いを要求。これに対し、市場経済への転換途上のベトナムや、多民族国家としての政治的な安定も狙いにマレー系住民や企業を優遇する「ブミプトラ政策」を続けてきたマレーシアは国有企業優先の姿勢を変えていない。マレーシアは国内で影響力が大きいマハティール元首相がTPP参加に反対している経緯もあり、大幅な譲歩は難しい状況だ。

 最大の焦点の「関税」は日米2国間協議の行方が妥結のカギを握る。日本は10年以内に関税を撤廃する品目の割合を示す自由化率を92%と提示。今回の閣僚会合で自由化率の上積みも覚悟するが、自民党や衆参両院の農林水産委員会は「コメ、麦、牛肉・豚肉、乳製品、砂糖の重要5項目が関税撤廃の例外にならなければ、TPP参加は認められない」としている。5項目の関税をすべて維持した場合、日本の自由化率は93・5%にとどまるだけに、野心的な自由化を目指す米国との隔たりは大きい。

 米側はコメなどについて10年以上の猶予期間を設けた上で最終的に関税を全廃する打開策も示すが、「政治事情を考えれば、日本にはのめない要求」(通商筋)だ。

 ただ、関税撤廃では他国も例外扱いしたい品目を抱える。米国の砂糖、カナダの乳製品、ベトナムの自動車などで、日本は全体会合と並行して開く2国間協議でカナダやベトナムなどとも連携。コメなどの関税死守で突破口を探る。

 8日には病気療養中の甘利明TPP担当相の代理である西村康稔副内閣相と米通商代表部のフロマン代表との日米2国間協議が行われる。西村副内閣相は記者団に「日米でまず(対立点解消への)道筋をつけた上で、TPP年内妥結に向けて議論したい」と対米協議を重視する方針を示した。日米協議は難航しているが、お互いが最重視する項目は明確になっている。米側が日本に対して重要農産物5項目の関税撤廃の例外化を認める一方、日本は米側がこだわる大型トラックなど自動車の関税維持を容認するなどの妥協策を探る展開も予想される。

 今回の閣僚会合では、21の交渉分野で残る対立点を政治決着し、最終日の10日に12カ国が「実質合意」を宣言することを目指す。初日の7日の全体会合では「知的財産」「国有企業」など交渉分野別に各国が3グループに分かれ、対立点の解消を進める方針を決めた。西村副内閣相は「少数国での議論を集約して中間的な案や、二つくらいの選択肢を最終日の会合に提案できれば」と妥結に意欲を示した。焦点の関税撤廃について、12カ国の間では2国間や少数国による協議を積み重ねた上で、9日に全体会合を開き大詰めの議論をするシナリオも浮上している。9日までに各国がどこまで歩み寄れるかがカギとなるが、交渉筋は「そんなに事がうまく運ぶか分からない」と話す。


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