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国際経済学

1307とはずがたり:2018/02/05(月) 16:49:43
>>1306
<価格より重要なこと>

トランプ大統領のメキシコに対する敵対的な姿勢や貿易不均衡への批判を受け、長年米国から買い付けてきたバイヤーが、新たな供給元の開拓や、南米や欧州連合(EU)などの既存サプライヤーとの関係拡大に動いていると、貿易関係者は言う。

「強固な関係を築き、非常に心地よい取引を行っているパートナー同士がいる。穀物の買い付け先選択にあたっては、価格自体よりもこうした関係性が重要になりつつある」と、マックスイールド・コーポレイティブでリスク管理を担当するカール・セッツァー氏は言う。

その例として昨年11月、米穀物商社カーギルとアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)(ADM.N)が運営するメキシコのベラクルス州の穀物ターミナルに、ブラジル産トウモロコシ3万トンが搬入された、異例の取引が挙げられる。

米国産トウモロコシの価格が急落し、備蓄も歴史的に高いレベルにあるにも関わらず、バイヤー側はブラジル産トウモロコシに1トンあたり最大2ドルのプレミアムを上乗せしたと、貿易関係筋は明かす。

カーギルの広報担当者は、コメントしなかった。ADMもコメントの求めに応じなかった。

カナダは先週、新たな環太平洋連携協定(TPP)に合意した。新たな貿易相手国の開拓戦略の一環だ。

「厳しいNAFTA再交渉を経て、カナダは、1つではなく複数の貿易パートナーを持たなければならないとの認識に達した」と、カナダ農業連盟の会長で、畜産農家(肉牛)のロン・ボネット氏は話す。

正式には「包括的及び先進的な環太平洋パートナーシップ協定」と呼ばれる新TPPでは、カナダ産豚肉や牛肉、小麦に対する日本や他の市場の関税が引き下げられる。関税を撤廃する品目もある。

米通商代表部の元首席農業交渉官だったダーシー・ベッター氏は、NAFTA再交渉が3月以降まで長引けば、来年までまとまらない可能性があり、米国産農産品の売り込みが難しくなりかねないと指摘する。

「他の貿易協定が発効され、メキシコやカナダの米国産品バイヤーは、長期的にわれわれ頼りでいいのか不安になり、それに応じた行動を取るだろう」。ベッター氏はモントリオールで26日に開かれたNAFTA関連のパネルディスカッションでそう語った。

(翻訳:山口香子、編集:下郡美紀)


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