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鉄道総合スレッド

4311チバQ:2010/12/05(日) 12:54:58
http://www.asahi.com/travel/rail/shinkansen/column/TKY201012030182.html
〈新幹線がやってきて:中〉停車駅だけつくっても2010年12月3日11時41分

 「もののけ駅」

 JR東日本で会長をつとめたOBが、新幹線に関する本でこう書いた駅がある。

 長野新幹線の安中榛名駅(群馬県安中市)だ。開業した1997年の閑散とした様子が「妖怪でも出そうだ」と地元メディアでも取り上げられた。当時の市長は「長い目で見たい」と語ったが、13年が過ぎた今も苦戦が続く。駅から新幹線に乗る人は2009年度の1日平均で261人。全国の新幹線駅でワースト2だ。

 「地元の希望と新幹線のダイヤが合っていない」。安中市の田中毅企画課長が考える低迷の理由だ。同駅停車の新幹線は当初より増えて日に上下24本。ただ、上りで最も早いのは午前6時52分発で東京着が同7時59分。開業前は「都心への通勤・通学に便利」との触れ込みだったが、一番列車が遅すぎて、首都圏に通うのは100人余りだ。

 市は一番列車の発車時間の繰り上げを求め続けている。だが、複数の市関係者は「JR幹部に『停車には金がかかる。市が出せますか』と言われた」と憤る。JR東は「ダイヤは各駅の実態に合わせて毎年見直している」と反論するが、地元の不満は強い。

 約7キロ離れた在来線の駅へのバスや電車はなく、駅名にうたう榛名山に直接行けるバスすらない。構内に売店もなく、駅前は空き地だらけだ。タクシー運転手の男性(58)は「駅をつくっただけで誰も何もしなかった」と苦笑する。

 ここから長野寄りに2駅の佐久平駅(長野県佐久市)。開業前は浅間山に臨む田園だった一帯は、今や市の中心になった。

 北にホテル3軒とマンションが約30棟。児童が急増し、小学校が新設される。南にできた大型スーパーは、週末には群馬県などからも多くの買い物客が訪れる。

 市は開業前から約85億円を投じ、周辺約60ヘクタールの区画整理事業を開始。スーパーを誘致し、駅が孤立しないよう幹線道路を駅前に引き込んだ。「陸の孤島」と呼ばれた地域に人の流れが生まれた。新幹線を生かした街づくりの成功例として全国に知られる。

 東京まで約1時間20分、長野まで約20分で、双方への通勤・通学圏として機能している。1日平均の乗車数は在来線も含め2661人。市によると、定期券利用者約900人のうち新幹線が約500人を占める。

 市の堀籠秀幸都市計画課長は「変化は予想以上だが、新幹線で生活が便利になったから人が集まる」と胸を張る。

 新幹線網は拡大を続け、駅の数は来春、99になる。政治家が地元に駅設置を働きかける「我田引鉄」が繰り返されただけでなく、建設費を自治体や企業で負担する請願駅も増えた。国土交通省は「開業後の駅の利用状況は把握していない」としているが、待ち望んだ駅ができても明暗は分かれる。

 4日に全線開業する東北新幹線も同じだ。青森県全体では地域振興に期待する声があるが、これまで終点だった八戸駅(青森県八戸市)では「通過駅」になることへの不安が強い。来年3月にデビューする最速の「E5系はやぶさ」は、1日4本のうち停車が1本だけ。八戸商工会議所は「嫌な予感が現実になった」と落胆を隠さない。
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