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鉄道総合スレッド

222とはずがたり:2003/10/30(木) 17:51
http://mytown.asahi.com/akita/news01.asp?kiji=5194
「自立」の時代/減り続ける村民の足

 福祉サービスに法の壁

 午後4時前、上小阿仁村沖田面の操車場から五城目町に向かう秋田中央交通のバスが1人も乗客を乗せずに走り出した。

 五城目発着で1日1往復。鉄道の駅がない同村では、秋田市方面へ向かう唯一の公共交通だ。

  同村五反沢の小林修治さん(78)は月1度、このバスで秋田市内の病院に通ってきた。
 秋田市内に住む娘の家に1泊。朝、病院に行くが、午後1時すぎに電車に乗らないと五城目発のバスに間に合わない。検査が長引けば2泊する。
 「以前は五城目行きが3本ぐらいあった。今は1本だけだが、客がいなくて貸し切りみたい。バス会社も大変だろう」

 そんな中、村内では会員をマイカーで送迎する「福祉移動相互サービス」が先月、始まった。

 小林さんも今月、利用した。妻と2人で「お礼」は片道3600円。3時間近くかかった道のりが1時間ほど。運転は農協勤めのころの顔見知りの男性だった。

 村によると、村内を走るバスは他に秋北バスの7系統がある。いずれも鷹巣町方面に向かう。赤字の4分の3ほどを県や町村が補助金で補う。乗客を増やそうとバスは村内の集落を回って隣町へ出る。それでも、路線変更でもれる地域がある。

 国道285号沿いの停留所、堂川から森吉町に向かうバスは昨年暮れ、いったんなくなり、村の要望もあって今夏、1往復復活した。

 森吉町の病院で寝たきりの夫を週2回見舞う本城アサさん(73)の自宅は、この停留所のすぐそばだ。ただし、ダイヤは行きが午前9時すぎ、帰りが同11時台で「洗濯すると間に合わない」。行きは早朝に出勤する人の車に乗せてもらう。
 足が不自由な本城さんは「バスがもっと通うようにしてほしい」と訴える。まだ、利用していないが、「移動サービス」の会員にもなっている。

 同村沖田面の高橋和子さん(58)は「移動サービス」のドライバー。「年をとるとトイレが近く、寒い季節のバスは大変のようです」と運転しない人たちの苦労を話す。

 しかし、マイカーに有料で人を乗せると、道路運送法違反になる。規制緩和の流れの中、村で関係者が合法化をめぐって話し合い中だが、村総務課の田村秀幸主査は「村内のタクシー営業所が撤退すれば大変だ」と難しさを語る。

 同村南沢は20軒余りの集落だ。畠山留五郎さん(71)も「移動サービス」のドライバーだが、話し合いの行方を見守り、まだ、「お礼」は受け取っていない。

 鈴木トキエさん(78)は「足」を使い分ける。2週間に1度通う森吉町の病院は、金曜日に無料送迎バスがある。行きは早く着きたいので路線バス。帰りは無料バス。買い物は畠山さんの車で五城目へ。娘と同居するが、「衣類や日用品は自分で買わないと」。

 鈴木アヱさん(75)も仲間だ。息子夫婦と孫と同居。車は3台あるが、3人とも朝、車で出勤する。病院の無料バスも利用するが、「帰りが間に合わない」とこぼす。

 畠山さんは70歳を超えた今も月に12〜13日は森林組合の仕事に出る。ボランティア運転手を引き受けた理由を「見本を示せば後継者が現れると思った」と話した。

 (山本真男)

 バス路線の整理

 県北19市町村を網羅する秋北バス(大館市)は01年12月から03年4月にかけて203系統の路線を136系統に絞り込んだ。主な乗客は病院通いの高齢者と通学する高校生。70年度に3288万人だった年間乗客数は、昨年度340万人と10分の1ほどに。車両は365台が159台に減。乗車密度5人を目安に統廃合してきたが、今後は高速バスなどで赤字を補い「行政と相談しながら路線を維持したい」としている。

 バス・タクシーの規制緩和

 02年に施行された改正道路運送法はバス・タクシーの行政による「需給調整」を廃止するなど、新規参入の規制を緩和した。一方で、タクシー事業の撤退は、許可制から事後の届け出制に。バスは路線廃止に地元自治体の同意が不要になり、赤字路線廃止が加速するという指摘も。

(10/30)


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