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鉄道総合スレッド
1430
:
小説吉田学校読者
:2006/04/25(火) 21:09:20
あれから1年。
車掌今もショック入院中−JR西脱線、追悼慰霊式
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_04/t2006042528.html
107人が死亡、555人が負傷したJR福知山線脱線事故は25日、発生から1年を迎えた。JR西日本は同日午前、兵庫県尼崎市総合文化センターで追悼慰霊式を行った。だが、捜査は運転士の死亡が原因究明への大きな壁になり、長期化の様相をみせている。そして、遺族や事故の当事者たちも、いまだに「あの時」をひきずっている。
遺族の希望で、追悼の対象は死亡した運転士=当時(23)=を除く106人。同社首脳は式に先立ち、事故現場のマンションを訪れ、献花した=写真右下。
捜査本部はこれまでに延べ約1万9000人の捜査員を投入。社員のほか、死亡した乗客106人のうち96人の遺族や、負傷者555人のうち9割以上に当たる525人からも事情を聴いたが、事故に至る背景や原因の解明では、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(事故調)が今年度中にまとめる最終報告書を待っているのが実情だ。
電車が制限速度を大幅に上回る時速110キロ以上で現場カーブに進入したことは明らかになったが、究明のキーポイントになる死亡した運転士の心理状態などは不明だ。
ただ、関係者によると、運転士が事故当日の午前零時すぎ、当直勤務の仮眠時間帯に携帯サイトに接続していたことが判明。直前には携帯電話で知人に電話をかけていたという。また、脱線の直前まで、無線機器やブレーキ、ノッチ(アクセル)の取り扱いなどの運転操作をしていなかったという目撃証言も新たに判明した。
事故調の中間報告では、運転士は伊丹駅を70メートルオーバーラン後に尼崎駅に出発。異常な加速を行い、制限速度を50キロ越えた120キロに達した際に、ブレーキを使用した。だが、それから現場に達するまでの約40秒間は、運転操作の記録はなかったという。
運転士の遺族は昨年9月、大阪府大東市内の実家近くにある墓地への納骨も済ませ、表面上は落ち着きを取り戻しつつあるが、親族らしき男性は取材に対し、いまだに無言を貫くのみだ。
事故車両に乗務していた車掌(43)は事故で精神的なショックを受け、現在も大阪市内の病院に入院中で、事故以来、妻子3人が待つ大阪府南部にある自宅には一度も戻っていないという。
車掌宅を今月上旬の夜、訪ねると、妻は複雑な表情をみせた。勤め先から帰宅直後なのか、黒いパンツスーツ姿だった。「もう1年になるんですね…」とため息を漏らすと重い口を開いた。車掌は、事故発生直後に「おれの電車が脱線してもうたんや」と妻の携帯電話に伝えた。妻はその後も、携帯電話で車掌と数回やりとりし、そのたびに励ましの言葉を掛け続けたという。
だが、車掌の今の様子を聞くと、「夫とは会ってませんし、最近はあまり話もしていません。精神的に話せる状況ではないので…。いつ帰ってくるか分かりません」と声を落とした。
ただ、犠牲者や負傷者のことを思うと、いたたまれなくなるという。
「遺族の方のことは本当に気に掛かります。ニュースで最近の動きが伝わってきますが、何をしていいものか。事故現場のマンションや、お墓にお参りに行かせてもらいたい気持ちもありますが…」と、か細い声でこたえた。
現場が見える窓から黙祷(もくとう)する乗客、ハンカチで目頭を押さえる女性の姿も−。1年前の列車脱線事故とほぼ同時刻に現場を通過したJR福知山線の快速電車の車内は、重苦しい雰囲気に包まれた。乗客らは手を合わせ、すすり泣きの声も漏れた。
宝塚駅を午前8時59分に出発した同志社前行き快速。1年前に多数の死傷者を出した2両目も、停車駅ごとに客が次々と乗り込み満員に。乗客は皆うつむき加減で、車内は静まり返っていた。
伊丹駅を出発後、「事故を決して忘れることなく安全運行に努める」とアナウンスが流れる。快速は現場直前から徐行、一部の乗客は車窓から事故があった現場に目をやり、手を合わせて黙祷した。ハンカチで目頭を押さえる若い女性もいた。
宝塚駅では午前7時ごろから、支援者らが追悼の意を込めた空色のリボンを配布。リボンを受け取った男性会社員(28)は、「もう1年たったのかという気持ち。JRは改善策で具体的な効果が出ているのか疑問」と話した。
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