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国際関係・安全保障論

898片言丸 </b><font color=#FF0000>(/3J5SzQQ)</font><b>:2005/03/22(火) 22:03:42
キルギス南部を野党が掌握 大統領辞任求め動き拡大
http://www.asahi.com/international/update/0322/010.html

 中央アジアのキルギスで、議会選挙のやり直しと、アカエフ大統領の辞任を求める野党勢力による反政府行動が続いている。22日までに南部のオシ、ジャラルアバド両市で空港や州政府庁舎などの重要施設を占拠し、南部全域をおおむね掌握した。野党側は抗議行動をさらに北部の首都ビシケクにまで広げる構えだ。アカエフ政権は、ロシアの支持を受ける独裁色の強い長期政権だが、ウクライナとは異なって欧米諸国は野党にテコ入れする構えは見せておらず、事態打開の展望は開けていない。

 野党側の攻勢を受けて、アカエフ大統領はすでに、事態収拾に向けた動きを見せ始めているが、22日に重要演説を行う予定だ。

 旧ソ連の構成国だったキルギスには、今もロシア軍が駐留しているほか、01年9月の同時多発テロを受けて、米軍も基地を置いている。野党が基盤とする南部には、過激なイスラム主義の浸透が懸念される地域もあり、今回の混乱に乗じてそうした過激派が国境を越えて勢力を伸ばすことに国際的な不安も高まっている。

 現地からの報道では22日、キルギス第2の都市オシ市で、地元警察が野党勢力の選出した「知事」の指揮下に入った。野党の指導者の1人オトゥンバエワ元外相は22日付イズベスチヤ紙のインタビューで「オシ、ジャラルアバド両州の大半を我々は支配している。次の目標はビシケクだ」と述べた。

 一方、大統領報道官は22日、オシ市では公共交通機関が止まり、商店の略奪が始まっていると指摘。「マフィア勢力が一帯を支配し、野党は状況を制御できなくなっている」と非難した。

 大統領府は21日、「アカエフ大統領が中央選管に対して、選挙結果が住民の反発を呼んでいる地域に特別な注意を払うよう指示した」との声明を発表した。野党陣営の主張に耳を傾ける姿勢を示したと見られる。ただ、大統領は2月27日、3月13日の議会選は、ほとんどの地域で公正に行われたとも主張しており、野党側が主張する全面的なやり直しには否定的だ。

 現時点で治安機関は武器を使わないよう命令されているが、事態が沈静化に向かわない場合「非常事態宣言は避けられない」(政治学者のニコノフ氏)との見方も出ている。

 今回の反政府行動の背景には、1924年に旧ソ連の自治州として、ほぼ現在の国境線を持つキルギスが誕生して以来の南北間の対立がある。

 首都ビシケクを含む北部では、伝統的に遊牧が盛んで、宗教は祖先崇拝が一般的だった。一方、東西に走る山脈に隔てられた南部では農業が盛んで、早くからイスラム化が進んでいた。北部、南部の住民は、それぞれ国境を接するカザフスタン、ウズベキスタンと近い関係にある。

 こうした地域情勢を反映して旧ソ連時代、キルギスの最高指導者は北部出身者と南部出身者から交互に選出されるのが慣例となっていた。しかし北部出身のアカエフ氏は90年に初代大統領に就任以来、15年にわたる長期政権を敷いている。

 95年の再選以降は、高まる南部の不満を抑えるため、野党指導者を逮捕したり、新聞を発禁処分にしたりするなど、強権的姿勢を強めている。

 しかし、「オレンジ革命」と呼ばれた昨年のウクライナ大統領選とは異なり、欧米諸国は選挙の不正は批判しつつも、反政府勢力とは一定の距離を置いている。ウクライナで野党指導者だったユーシェンコ大統領に肩入れした米国は、今回は与野党双方に対話による解決を呼びかける姿勢だ。


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