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国際関係・安全保障論

799とはずがたり:2005/02/03(木) 19:49:09
難しいな・・
>ネパールは91年に議会制民主主義に移行したが、民主化を進めたビレンドラ国王や皇太子が01年6月の王室銃乱射事件で死亡して頓挫した
>地方を中心に国土の6割を制圧した毛派
>王室の権力を保ちたい国王、選挙を通じて議会に権力を取り戻したい政党、王制を倒したい毛派の三すくみの状態

ネパール国王、非常事態を宣言 首相・全閣僚も解任
http://www.asahi.com/international/update/0201/008.html

 ネパールのギャネンドラ国王は1日、国内に非常事態を宣言するとともに、デウバ首相と全閣僚を解任し、新政権を発足させる、と国営テレビで声明を発表した。4年前の王室殺害事件を生き延びて即位した同国王は、絶対王制志向が強く、02年に議会を解散してから事実上の直接統治をしてきた。内閣更迭は議会復活の動きを封じる狙いとみられる。王制打倒で武装蜂起している「共産党毛沢東主義派(毛派)」の反発も必至とみられ、事態は混沌(こんとん)としてきた。

 首相や閣僚の一部が軟禁状態に置かれた模様だ。当局が通信制限をかけたためか、国内では電話がかかりにくい。カトマンズ空港は国際便の着陸許可を出さず、逆戻りさせた。国連関係者によると、市内に治安部隊の姿が増えているが、混乱はみられないという。

 内閣解任の理由として国王は「(政権は)毛派と停戦できず、総選挙実施にも失敗した」とした。政府と毛派との衝突で、過去数年間に市民を含む約1万1千人が犠牲になっている。政権が求める総選挙には毛派との和平が必要だが、不可能に近い。国王は困難な目標を政権に課し、総選挙も棚上げした格好だ。「王室の権限において、新しい政府を発足させ、3年間で平和と民主主義を回復する」とした。

 ネパールは91年に議会制民主主義に移行したが、民主化を進めたビレンドラ国王や皇太子が01年6月の王室銃乱射事件で死亡して頓挫した。後継のギャネンドラ国王は02年、与野党対立で国会が解散した後に首相と全閣僚を解任。その後も支配を強めるため、首相の解任と任命を繰り返したが、政党は民主化を要求。昨年発足の同政権には、国王に批判的な統一共産党も連立参加させるなど、配慮もみせた。しかし、政権は国王の権限強化に反発を強めていた。

 地方を中心に国土の6割を制圧した毛派も動きを活発化している模様で、王室批判派の粛清に出たとの見方が有力だ。政党関係者は「国王によるクーデターだ」としており、政党や支持者らが抗議行動を強めれば、治安部隊との衝突もあり得る。毛派が攻勢を強め、地方で戦闘が激しくなる可能性もある。

 政治情勢は、王室の権力を保ちたい国王、選挙を通じて議会に権力を取り戻したい政党、王制を倒したい毛派の三すくみの状態だ。正常化には総選挙と議会機能を復活させるしかないが、毛派との停戦交渉が先決になる。毛派は国軍の統帥権を持つ国王と直接交渉を求めているが、王室と毛派の共存は可能性が低いとみられている。

(02/01 19:57)


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