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国際関係・安全保障論

684とはずがたり(2/2):2004/12/03(金) 05:18
>>683-684
 リボフを中心とする西部は18世紀の一時期を除いてポーランドの管轄にあった。特に「最初のウクライナ国家ができた」と歴史家が主張する西部ガリチア地方は一度も帝政ロシアの領土にならなかった。
 国を二分するドニエプル川の東部はロシアの宗主権下で16〜17世紀、自治国家が維持され、ロシア領土拡大の先兵にもなったコサック兵が結集する土地だった。このため、気性の荒い傾向は現在も東部で残っている。
 「ウクライナで起きている政治危機は、ロシア中心の共同体が崩れる意味で革命だ」。こう断言するクリチツキー博士は、この地域が大きな変動の時代を迎えたと強調する。[キエフ町田幸彦]
 ◇グルジア革命の波及懸念
 旧ソ連構成国でつくる独立国家共同体(CIS)では現在でも大半がソ連流の強権体制が残っている。だが、黒海沿岸のグルジアでは昨年11月、議会選挙で敗れた野党が議会を占拠して親欧米政権を誕生させた。ウクライナの野党運動の盛り上がりは、グルジア革命に触発された面があり、隣国のベラルーシやモルドバなどにも影響を与える可能性が高い。
 ロシアのプーチン大統領は、国内的には中央集権の強化、対外的にはCISの関係強化策を図ってきた。ウクライナはソ連時代に重工業地帯として発達し、現在もロシアとは鉄鋼製品の輸出先として関係が深い。南部・クリミア半島にはロシア黒海艦隊の司令部があり、チェチェン紛争で揺れるカフカス地方を含めた周辺地域ににらみを利かす戦略的拠点だ。
 野党候補のユーシェンコ元首相は、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)加盟を目標に掲げており、野党が政権を取った場合、黒海艦隊引き揚げ問題が浮上するのは不可避だ。現実に、グルジア政府は国内に駐留するロシア軍の早期撤退を要求している。
 91年12月にソ連が解体されてから13年。ウクライナの混乱は、旧体制の権益がむしばまれるとのロシアの危機感の裏返しでもある。[モスクワ杉尾直哉]
(毎日新聞) - 12月3日3時7分更新


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