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国際関係・安全保障論
5487
:
とはずがたり
:2022/06/10(金) 14:38:03
■戦闘損害の評価を適切に行わずに戦力を投入
【井上】仮定の話として、航空優勢獲得のため2〜3日間ほどミサイル攻撃を継続し、そのあとに「バトル・ダメージ・アセスメント」といわれる戦闘損害評価を実施します。これによって、ミサイルによる攻撃が狙いどおりの戦果を上げているかどうかを確認していれば、ロシア軍の損害は局限できたと推測します。
空挺部隊を送り込んだり、地上軍を本格的に動かす前に、侵攻条件が整っているか確認することが重要となります。そうした戦い方の鉄則を、ロシア軍はまったくとっていません。バトル・ダメージ・アセスメントによって戦果を確認しないままに、ヘリコプターや輸送機による地上軍の投入を行ってしまっている。侵攻が始まってから5日間でロシア空軍は、29機の飛行機と29機のヘリコプターを撃墜されています。ウクライナの対空火器が損害を受けずに健在だった証拠です。
撃墜された航空機のなかには、兵員輸送に使われる「イリューシンII―76大型輸送機」2機が含まれていました。この2機だけで、200人から400人のロシア兵が死亡した可能性があるといわれています。
【佐々木】バトル・ダメージ・アセスメントを行わずに無謀な兵員投入を行った結果です。これはロシア軍に大きなショックを与えているはずです。
■重要な空港占拠にもあえなく失敗
【井上】輸送機で空輸し、パラシュートで敵地に降下する空挺部隊は、軍管区に所属しているのではなく、たぶんモスクワ直轄の部隊だと思います。
【佐々木】統合司令部があって、その傘下に空挺部隊も入って作戦を遂行していれば、対空火器が待ち構えているところに飛んで行ったりはしなかったかもしれません。モスクワ中央の命令で、軍管区とは連携をとらないままに作戦が行われた気がします。同じロシア軍でありながら、別々の作戦を展開している状態で戦っていたわけで、これでは損害が大きくなるのも無理ありません。
【渡部】ロシア軍は、空挺作戦だけでなく、ヘリボーン作戦も実行しています。多数のヘリコプターに兵士を乗せ、空港などの重要な目標を奇襲して占拠する作戦です。侵攻後の早い時期に、キーウ近郊のホストメル空港を、この方法でロシアは占拠しました。
しかし、すぐにウクライナ軍に押し戻されて、取り返されています。キーウ近郊の空港を押さえておけば、空路での補給が効率的にできて、キーウ制圧は簡単に達成されたかもしれない。その大事な空港占拠に失敗したことは、ロシア軍にとっては大きな痛手だったはずです。
■ロシア軍が駄目な一方で、ウクライナ軍は的確に部隊を運用している
【井上】それも、ウクライナとアメリカ・イギリスとの情報共有の成果だと思います。空挺部隊を運ぶ輸送機やヘリコプターの大群が飛び立ち、どこに向かっているか情報が共有できれば、防空体制を敷くとか、部隊を迅速に集中するなどして、降着直後の弱点に乗じて撃破することができます。情報共有による作戦展開が、じつにうまくできたのだと思います。
【渡部】情報に基づいて、ウクライナ軍は的確に部隊を運用しています。ロシア軍の作戦のマズさが目立つ一方で、ウクライナ軍はすごく頑張っているという印象です。
【井上】渡部さんが指摘されたとおり、ロシア軍のマズさということでは、諸兵科協同作戦がまるでやれていないことが気になりました。
軍隊内には歩兵部隊、砲兵部隊、戦車などを有する機甲部隊など、異なる兵科があります。どれも単体では弱いので、それを統合して弱点を補いながら戦うのが諸兵科協同作戦です。これがうまく展開できないと、戦いに勝つことは難しくなります。
ところが、今回の戦争でロシア軍には、諸兵科協同作戦の欠片も見あたりません。精強と思われたロシア軍が、このような基本的な戦術行動がとれていないのはほんとうに不思議なことです。
■125個用意した部隊も基本的な行動がとれていない
【渡部】それについてもう一度説明します。ロシア軍改革の目玉のひとつとしてロシアは、大隊規模の諸兵科連合部隊である「大隊戦術群(BTG)」を170個もつくりました。機械化歩兵大隊を根幹にして、戦車、防空、砲兵、通信、工兵、そして補給を担う後方支援の各部隊で構成されています。歩兵が200人、戦車が10両、装甲歩兵戦闘車が40両の組織です。
ロシア軍は、このBTGを125個(125個はアメリカの説、イギリスの説では120個)、戦争に投入しましたが、とくにキーウ正面では大きな損耗を出しました。じつはBTGにはいくつかの欠点がありました。
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