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国際関係・安全保障論

5064とはずがたり:2018/12/18(火) 11:17:13

陸自水陸両用車AAV7、災害時の使用が実際には難しいワケ 演習はすでに開始、課題は?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181218-00010000-norimono-bus_all
12/18(火) 6:21配信
乗りものニュース

瓦礫の海でスクリュー船はなぜ厳しい?

 2018年11月9日から11日までのスケジュールで、陸上自衛隊東北方面隊が主催する大規模実動演習「みちのくALERT(アラート)2018」が東北地区全域にて実施されました。

【写真】乗り心地は? 被災住民を乗せた米海兵隊AAV7の車内

 今回の演習で注目が集まったのは、新編されたばかりの陸上自衛隊「水陸機動団」から「水陸両用車(AAV)」(以下「AAV7」)が九州より遠路参加し、東北地方に初めて姿を現した点です。「四方を海に囲まれた国土、また数多くの島しょ部を有する我が国の領土を、他国に侵略された際に海上から迅速に機動展開し奪回すること」(水陸機動団公式ウェブサイトより引用)を目的とする水陸機動団ですが、同時に「災害派遣においても、海上からの迅速な救援活動など、幅広い活動に従事する」(同サイトより引用)こともうたっており、今回は震災実動演習なので、島しょ防衛としてではなく災害救援として、福島県南相馬市の北泉海水浴場に上陸展開しました。

 2011(平成23)年3月に起きた東日本大震災において、東北地方の太平洋側は甚大な被害を受けました。橋は寸断し、フェリーなど海上交通は壊滅状態で、沿岸の大小様々な島々へは、救援に駆け付け難い状態が続きました。

 特に宮城県気仙沼市の沖合にある気仙沼大島は、島内に約3000人が暮らす東北地方最大の有人島で、本土(気仙沼市)との交通は定期船(旅客船とフェリー)で結ばれていましたが、津波で船は流され(小型の臨時船のみ沖に逃げて無事)、なおかつ本土と大島の双方の港湾機能が喪失した結果、孤立状態に陥ったのです。

 そのため日本側の要請で、島にはアメリカ海軍の強襲揚陸艦「エセックス」で海兵隊が上陸することになりました。しかし、島に部隊を揚陸させる際に問題となったのが、周辺に漂う瓦礫でした。揚陸艦は沖合に展開するため、そこから島へは小型の揚陸艇が、人員や重機を乗せて運びます。しかし魚網などがスクリューに絡まると最悪エンジン停止に繋がるため、まずそれら瓦礫の撤去から行う必要がありました。

瓦礫の海でのAAV7の強みとは?

 同様の問題は、沿岸部の人命救助や行方不明者捜索の際も取りざたされました。やはり狭い海道や水路、水深の浅いエリアには小型艇が入るしかありませんが、そういった場所に瓦礫や漁網があると船体の損傷やスクリューへの絡み付きが起こるため、迂闊に船を進めることができなかったのです。

 なお同じことは、海上自衛隊や海上保安庁の潜水員(ダイバー)が潜って捜索する場合にもあてはまります。

 そのような時にAAV7ならば、アルミ合金製の車体で、浮航時はウォータージェット、もしくは履帯(いわゆるキャタピラー)の回転によって推進します。なので瓦礫や漁網などに対して通常の船よりは強いといえるでしょう。

 また、ホバークラフト型のLCAC(エアクッション艇)が、上陸地点は一定の広さを有する砂浜に限定されるのに対して、AAV7なら砂浜に限らずスロープさえあればより狭い場所でも揚陸可能で、さらに小回りも利くため、一度に運べる量は限られるものの使い勝手が良い場合も多々あるでしょう。

 さらに各部のハッチを閉じれば車体の密閉性を高めることができるため、上陸地点近くに燃え盛る瓦礫や船があったとしても、海面が漏れ出たガソリンや軽油で炎が揺らめく状況でも進むことができます。

 そのため、LCACが揚陸する前にAAV7で先行救援に向かうといった使い分けが可能と考えられます。


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