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国際関係・安全保障論
5054
:
とはずがたり
:2018/10/29(月) 14:54:47
>>5052
INF廃棄条約の発端となったのは、1986年にアイスランドのレイキャビクで2日間にわたって行われたレーガン、ゴルバチョフ両氏の首脳会談だ。
たまたま筆者は、同会談についてフランスのジャーナリスト/歴史家であるギヨーム・セリーナ氏の著書「An Impossible Dream: Reagan, Gorbachev and a World Without the Bomb」を翻訳する機会に恵まれた。来年刊行される同書は、ゴルバチョフ氏による序文をはじめ、公開された多くの旧ソ連公文書や、当時の指導者を含め、米ソ両国の代表団に随行した当時の関係者から得られた資料が盛り込まれている。
当時ゴルバチョフ氏は、米ソ両国があらゆる核兵器を全面廃棄することを提案して、米国民に驚愕と衝撃を与えた。それは大胆で前例のない、一発逆転を狙った動きだった。しかしこれを実現するには、レーガン氏のお気に入りだった戦略防衛構想(SDI)を諦める必要があった。
SDIは構想不十分で失敗に終り、実際にはまったく機能しなかった宇宙兵器による防衛システムだが、レーガン氏はその放棄を拒否する一方で、もっと限定的なINF廃棄条約には賛同した。(現在87歳のゴルバチョフ氏は米国のINF廃棄条約離脱方針を批判し、「ワシントンの連中は、その行き着く先が何だか分かっているのか」と述べたとロシアのインターファックスは報じている)
この条約に基づいて10年間にわたる実施が約束された査察は、公式には2001年に終了した。その後も両国はおおむね規定を遵守していたが、オバマ前政権は2014年7月、ロシアが同条約で禁止されている核弾頭を搭載可能な射程約1240マイルの地上発射巡航ミサイル実験を行っていると非難した。
その2年後、筆者がバルト3国を訪問した際、防衛当局者は「ロシアの軍事力は気になるが、安全保障を確保するうえで、ロシアがINF廃棄条約の規定を遵守してくれるものと当てにしている」と筆者に語った。
だが米国防総省は昨年、ロシアが「ノバトル9M729」(西側の呼称では「SSC-8」)ミサイルを初めて配備したとして公式に非難した。これを受けて、昨年12月には同ミサイルの開発や製造に関与したロシア企業に対する一連の制裁が行われている。
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ロシア側は、ミサイルの射程距離とカリーニングラード固定基地への配備は条約違反に相当しないと主張している。だが、カリーニングラードは北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるリトアニアとポーランドに挟まれた飛び地のロシア領であり、ここへのSSC-8配備は一連の深刻な問題を招いている。
トランプ大統領がINF廃棄条約からの一方的離脱という脅しをかけても、この問題は何ら解決されていない。
現在の世界が求めているのは、軍縮をさらに前進させることであって、後退させることではない。INF廃棄条約を締結していない中国は、同条約では禁止されているさまざまなミサイルを保有している。
ロシアとのINF廃棄条約から離脱して軍備拡大を進める主な理由として、米当局者は太平洋地域における中国の軍事力増強を挙げている。これは恐ろしく、下手をすると致命傷になりかねない発想だ。
トランプ政権に必要なのは、一方的な離脱によってINF廃棄条約を骨抜きにしてしまうことではなく、中国などを合意の枠組みに取り込んでいく道を見つけることだ。
モスクワを訪問したボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は、22日にはロシア側にトランプ大統領の方針を公式に伝えた。
合意の類は何でも廃棄したがり、どのような戦闘にもためらうことのない外交官であるボルトン補佐官が、30年前のINF廃棄条約の契機となったような協議を、ロシア相手に行うことを検討したとは考えにくい。だが、ますます不安定さが増す今日の世界において、安全保障に至る現実的な道は、その種の器用で知的な外交だけなのだ。
*筆者は、米紙ニューヨーク・タイムズや米CBSテレビの元特派員。著書に「A Shattered Peace: Versailles 1919 and the Price We Pay Today」がある。
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