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国際関係・安全保障論

4643とはずがたり:2017/09/04(月) 21:46:23
>>4642-4643
 つまり、中立国監視委員会の役割は、赤十字国際委員会(ICRC)が武力紛争の中で担っているそれと類似している。中立国監視委員会は中立的な立場で書いた「社外秘」の報告書を米軍当局に渡しており、非常に重宝されているという。

 柔軟な中立性
 1953年7月27日板門店(パンムンジョム)で署名された休戦協定により、中立国監視委員会が設立された。

 和平は結ばれておらず、署名をしたのも両国の政府ではなく軍指導部の代表だった。

 署名は朝鮮人民軍、当時の中国人民志願軍、国連が行った。韓国軍は署名していない。そのため韓国軍は、北朝鮮を和平交渉の相手として認めていない。

 中立国監視委員会はもともとスイスとスウェーデンの軍人からなり、非武装地帯の南側を管理した。その後、北朝鮮の要望でポーランドと当時のチェコスロバキアが北側を監視することになった。

 1993年にチェコスロバキアが分離した後、チェコやスロバキアからの軍人の派遣はなくなった。

 1994年、北朝鮮は中立国監視委員会の承認を撤回し、ポーランドに兵士の撤収を求めた。

 それ以後ポーランドは、委員会には在籍しているものの、南北朝鮮の国境の監視は行っていない。
 空けられることのない郵便受け
 毎週火曜日、委員会は北朝鮮と韓国に送付する報告書を作成する。派遣団長はこの日、兵舎の北側にある扉を開けて、朝鮮人民軍の兵士の方に向かって白い紙を振りかざす。これは最新の報告書だ。そして、それを郵便受けに差し込む。

 しかし、この郵便受けは1995年から空けられたことがない。「いっぱいになったら自分たちで空にする。そしてまた新しい報告書を入れる。その繰り返しだ」とゲルバー師団長。中国人民志願軍用の郵便受けもあるが、もうずっと使われていない。
 新たな接触
 この任務の未来はどんなふうだろうか。ゲルバー師団長は6月、「休戦協定に代わる平和条約を両国に結んでもらいたい」と話している。

 7月6日、北朝鮮は17年ぶりに中立国監視委員会と接触した。目的は、経済特区に定められている開城(ケソン)市の将来について韓国と話し合いを持つことだ。開城は北朝鮮にあるが、町の工場では韓国企業が生産に携わっている。

 そうする間も5人のスイス軍人は、自分たちの任務が必要とされ、望まれる限り、前線の間にとどまり続ける。[レミ・ケネル、(独語からの翻訳 小山千早)](情報提供:swissinfo.ch)


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