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国際関係・安全保障論

3932とはずがたり:2016/06/30(木) 12:29:07
三陽商会、「バーバリー頼み」の高すぎた代償
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160630-00124903-toyo-bus_all
東洋経済オンライン 6月30日(木)6時0分配信

バーバリーを失った三陽商会の売り上げは前年同期に比べ4割減で推移している
 2015年6月、英国ブランド「バーバリー」の製造・国内販売ライセンスを失った三陽商会。それから1年で、同社は希望退職の実施に追い込まれることになった。

【写真】 マッキントッシュ・ロンドンは伸び悩んだ

 会社側は6月24日、全社員の2割弱にあたる約250名の希望退職を行うと発表した。10月中に募集を行い、12月31日を退職日とする予定だ。

 同時に2016年1〜6月期(第2四半期)の業績見通しの下方修正も公表。売上高は期初予想370億円から335億円に減額。営業赤字も同22億円から55億円へと、赤字幅が大きく膨らむ見通しだ。

 バーバリーの駆け込み消費で売り上げが膨らんだ前年同期と比較すると、落差はいっそう激しくなる。前年の2015年1〜6月期は売上高553億円、営業利益も77億円と大幅黒字を達成しており、いかに三陽商会が"バーバリー頼み"だったがわかる。

■ 2015年、半世紀にわたる蜜月の終わり

 では、なぜ三陽商会は屋台骨のバーバリーを失ってしまったのか。両者の付き合いは1965年の輸入販売開始にまでさかのぼり、その後約半世紀にわたって緊密な関係を維持してきた。

 しかし、バーバリーは2000年以降、「ラグジュアリーブランド」としての品質・イメージを世界で統一するため、世界各国で直営化へと舵を切り始める。日本は三陽商会の手によるバーバリー製品が広く定着していたことで最後までライセンスが供与されたエリアだったが、流れにあらがうことはできなかった。

 失ったバーバリーの穴を埋めるために三陽商会が後継ブランドに据えたのが、同じ英国ブランドの「マッキントッシュ ロンドン」だ。マッキントッシュは、1823年にチャールズ・マッキントッシュが発明した防水布を使用したゴム引きコートを世に送り出し、英国の高級アウターウェアブランドとして認知されるようになった。

 マッキントッシュ社は、2007年に日本のアパレル商社である八木通商が子会社化している。

 三陽商会は八木通商との交渉により、日本向けに特化したオリジナルブランド「マッキントッシュ ロンドン」の立ち上げにこぎ着けた。

 三陽商会は国内に約350あったバーバリー売り場のうち、約7割を「マッキントッシュ ロンドン」の売り場として確保。2015年7月下旬から9月上旬にかけて店舗を切り替えて販売に臨んだが、初年度は厳しい現実を突き付けられた。

 2016年1〜5月の「マッキントッシュ ロンドン」の売り上げは当初計画に対して8割程度で推移。ほかの既存ブランドも前年同期間比で4%減となった。

■ 希望退職の特損は数十億円規模か

 特に利益の押し下げ要因となったのは、繰り越し商品在庫の評価減で、営業利益で27億円の減益要因となっている。同社は通常、投入から2年経過した在庫を半期ごとに評価減する「2年ルール」を採用してきた。

 今回は想定以上に売れ行きが厳しく、2年経っていない在庫も前倒しで評価減の対象とした。そのため、2016年6〜12月(下期)に関しては例年より利益が出やすい構造にはなっている。

 ただ、肝心の売り上げが厳しいままでは利益確保もおぼつかない。三陽商会が今回発表したのは第2四半期決算の業績見通しで、2016年1〜12月期(通期)の業績見通しは、7月下旬の決算発表とともに公表する予定だ。

 同社は3年前に実施した希望退職で応募者数270名に対し31億円を特損計上している。今回の募集人員の規模も同程度であることから数十億円程度の特損を計上することが予想される。今期はこれまで株式売却益で35億円の特別利益を実現しており、特損はカバーできるだろう。とはいえ、長すぎたバーバリーとの蜜月が終わり、業績面での苦戦は続きそうだ。

藤尾 明彦


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