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国際関係・安全保障論

3924とはずがたり:2016/06/21(火) 14:10:13

2016年 06月 9日 15:36 JST
コラム:北朝鮮の非核化へ、米国は「中国カード」切れるか
http://jp.reuters.com/article/column-us-china-kp-nuc-idJPKCN0YV0BF?rpc=135&sp=true
JOSH COHEN

[6日 ロイター] - 核兵器開発を急速に進める北朝鮮からの脅威が高まるなか、米大統領選で党指名が確実視されるドナルド・トランプ氏とヒラリー・クリントン前国務長官が同国に対する戦略概要を明らかにした。

ワシントンにいる外交政策の専門家たちにとっては恐ろしいことだろうが、トランプ氏は北朝鮮の指導者、金正恩・朝鮮労働党委員長との会談に前向きな姿勢を示している(正恩氏はのちにトランプ氏のことを「先見の明がある大統領候補」と称賛した)

トランプ氏はまた、北朝鮮の中国への経済的・政治的依存についてもほのめかし、「中国はそのような問題を電話1本で解決できる」と主張した。

北朝鮮に圧力をかけるのに中国を使うという点では、クリントン氏も同じ考えを共有している。クリントン陣営で外交政策のトップアドバイザーを務めるジェイク・サリバン氏は、中国が、北朝鮮に対する圧力を強める戦略の一部であらねばならないと主張している。

さらにサリバン氏は、「クリントン政権」が誕生した場合、北朝鮮に圧力をかけるよう中国に迫るため、北朝鮮と取引する中国企業に対して「2次的制裁」を科す可能性を示唆している。

理論的には、「チャイナカード」を使うという考えにはメリットがある。北朝鮮は、食料、燃料、支援、そして外部とのつながりまで、ほぼ全面的に強大な隣国に今でも頼り切っている。北朝鮮は中国にあまりに依存しているため、中国の支持がなくなれば、北朝鮮は崩壊しかねない。

中国が北朝鮮に対して多大な影響力があることは明白で、北朝鮮に核プログラムを放棄させるために、中国にその影響力を使うことを米国が中国に求めることは自然なことだ。理想を言えば、米国は中国に、「核プログラムをやめなければ、中国からの支援と支持を打ち切ることになる」と北朝鮮に対して言ってもらいたいのだ。

しかしながら、米国の「チャイナカード」重視は、1つの大きな疑問を見過ごしている。それは「米国が北朝鮮に圧力をかけるのに、中国はなぜ手を貸すのか」ということだ。米国が北朝鮮への強硬姿勢を中国にどれだけ促そうと、中国はそれに応えようとする意思は示さない。

その理由は明らかだ。北朝鮮の核兵器プログラムに対する懸念はあるものの、北朝鮮を支持し続けることに強い関心があるからだ。故に北朝鮮をめぐる中国の地政学的計算を変えるためには、米国はそれを理解しなければならない。そして、厄介な同盟国を見捨てるのに十分魅力的な申し出を中国にしなくてはならない。

そのためにはまず、米国は北朝鮮の誕生にまでさかのぼって中国と北朝鮮の関係を理解しなければなるまい。中国の故毛沢東主席がかつて、中国と北朝鮮の関係を「唇亡歯寒(唇ほろびて歯寒し)」と表現したことは有名だ。朝鮮戦争さなかの1951年、米軍が北朝鮮に進軍し、中国と北朝鮮の境界となる鴨緑江に近づくと、中国軍は北朝鮮側から参戦し、米軍を追い返そうとした。

それ以来、中国は北朝鮮のことを、自国の国境と韓国に駐留する米軍との間に位置する、決定的に重要な緩衝国と考えている。中国から見れば、支援を打ち切ることで北朝鮮の崩壊を招けば、米軍を後ろ盾に統一された強力な朝鮮に直面する可能性がある。中国にとって、それは戦略的な悪夢でしかない。

南北朝鮮の再統一には多くの障害が存在し、韓国ではそれが望ましいのか疑問を呈する人も多い。それでも中国は、再統一がもたらすかもしれない自国の戦略的立場の低下を恐れているのだ。

しかし米国にとって幸運なのは、北朝鮮の高まる核の脅威によって中国の地政学的利益が著しく損なわれることを、中国が理解しているということだ。

第1に、日本が、戦争を放棄することを明言している憲法第9条の見直しを検討する可能性が高まることになる。


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