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国際関係・安全保障論

3918名無しさん:2016/06/18(土) 23:54:52
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016061800188&g=pol
対中国、緊張高まる=日米同盟強化に注力-検証・安倍政権【16参院選】

 3年半にわたる安倍政権の外交を貫くテーマは、膨張する中国といかに向き合うかだ。安倍晋三首相は米国との同盟関係を軸に中国包囲網を構築し、封じ込めを試みた。だが、中国の海洋進出は収まらず、東シナ海での緊張は一段と高まっており、首相の狙い通りに事態が推移しているとは言い難い。
 ◇軍艦の動き活発
 首相は政権復帰後、民主主義や法の支配などの価値観を共有する国と連携を強化する方針を明確にした。共産党の一党独裁が続く中国とは一線を画した形だ。首相は東南アジアやインドなど中国を取り巻く国々を相次いで訪問し、首脳会談で協力を確認してきた。
 中国は経済力を背景に、海・空軍力の強化と海洋進出を活発化。南シナ海では、人工島造成による軍事拠点化を進めている。首相は5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で、議長として「東・南シナ海の状況を懸念」と明記した首脳宣言を取りまとめた。
 これに対し、中国は「強烈な不満」を表明。今月9日には中国海軍のフリゲート艦が初めて沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域を航行。15、16両日には情報収集艦が一時領海に侵入したほか、接続水域にも入った。南シナ海問題への日本の介入をけん制する狙いがあるとみられる。
 菅義偉官房長官は17日の記者会見で、「一方的にわが国周辺海域での行動をエスカレートしている最近の中国軍の活動全般について、政府としても懸念している」と語った。こうした懸念を外交ルートで伝えているものの、中国が対応を改める気配はなく、先行きは予断を許さない。
 ◇安保法で代償も
 「今や日本と米国は、世界的な課題に手を携えて取り組む希望の同盟になった」。首相は通常国会閉幕後、各地での遊説で同盟強化の実績を訴えている。旧民主党政権で揺らいだ日米間の信頼回復に取り組んできた自負がのぞく。
 米軍は南シナ海で、中国の人工島周辺に軍艦艇を派遣する「航行の自由作戦」を展開。オバマ大統領の広島訪問は、戦後の日米関係の一つの到達点と言える。
 首相は同盟強化のため、日米防衛協力の指針(ガイドライン)再改定や米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設、環太平洋連携協定(TPP)などに取り組んだ。中核をなすのが、集団的自衛権の行使容認だ。
 オバマ政権は、アジア太平洋地域に戦略の重心を移す「リバランス(再均衡)戦略」を進めている。集団的自衛権行使を認める憲法解釈の変更と、これを裏付ける安全保障関連法の制定は、米国の自衛隊への期待に応えるものだ。ただ、内閣支持率がその都度、大きく下落するという代償も支払った。
 ◇拉致問題、乏しい進展
 韓国とは昨年12月に慰安婦問題の最終的解決で合意。政府関係者は「日米関係の改善が奏功した」との見方を示す。だが、韓国内では不満もくすぶっており、合意に盛り込まれたソウルの日本大使館前の少女像撤去が実現するかは見通せない。
 安倍政権が最重要課題と位置付ける北朝鮮による拉致問題は、進展に乏しい。いったんは拉致被害者の再調査開始と引き換えに経済制裁を一部解除したが、誠実な回答を引き出せないまま、核実験などを受けて制裁再強化に至った。被害者救出の取り組みは振り出しに戻った。
 首相はロシアのプーチン大統領との個人的信頼関係を、北方領土問題解決への突破口としたい考え。首相訪ロは既に4回を数えている。もっともロシア側には、日本の接近を日米の離間につなげようとの思惑もちらつく。大統領来日を見据えて22日に行われる平和条約締結交渉で、どこまで進展があるかは不透明だ。(2016/06/18-14:59)


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